\ あなたのやりたいことが見つかる /
「軸を決めて突き進んだら、抽象化すればいい。」ミニマリストしぶと八木仁平が語る、自分の軸の見つけ方
「やりたいことがわからないし、どうやって探せばいいかもわからない…」
あなたは今、こんな悩みを抱えていませんか?
自分の軸=自分の情熱。
ミニマリストしぶでいう「ミニマリズム」、八木仁平でいう「自己理解」が、自分の軸に当てはまります。
2人のようにこれほど熱中できる「自分の軸」は、どうすれば見つけられるのか。
今回、7月16日に開催された、ミニマリストしぶと八木仁平による対談“自分の軸の見つけ方”の内容をお届けします。
自分の軸を見つけたいときは、1つに絞ることが大事
その軸は、どうやって見つけたの?
当時、(八木)仁平が僕の家に泊まりに来た時に、「しぶはミニマリストへの情熱がすごいから、ミニマリストだけに絞ってブログ書けばいいじゃん」って言ってくれて。
それから毎日、ミニマリストに関する記事だけを書いてたら、ブログのPVも右肩上がりでどんどん収益が出て、ブログの収益だけで食べていけるくらいになったんだよね。
絞ることって、すごく大事だと思う。
1つに絞った方が成果が出やすいんだよね。2つ3つって色々手を出すより、1つに絞った方が当然1つのことに時間をかけられる。
だから最初は、何もない人ほど1点集中の方が成果が出やすいと思う。
多動力みたいに、「いろんなものを掛け算しよう!」っていう風潮があるけど、1つのジャンルで80点いってから掛け算しないと意味がない。
80点いく前にあちこち手をつけて、40点がいっぱいあるけど何者でもない…そんな人が多い気がするよね。
そうじゃなくて、今持ってるものを洗練させるだけで十分戦えるんだぜ!っていうことに気づいてない人も、多いんじゃないかな。
抽象化された軸を持てば、一生飽きない
今、しぶって「ミニマリスト」っていうワンジャンルしか突き詰めてない訳じゃん。
それって、飽きちゃったり他のことに手を出したくなったりしないの?
他のことを捨てて1つに絞る時に、「これをずっとやり続けていけるのか?1つに絞ると、途中で飽きちゃうんじゃないか?」っていう不安がみんなあると思うんだよね。
最近だと、「物を持たずに自己表現する」っていう意味で、プロのビートボクサーとお会いしてビートボックスの練習をはじめてみたり。
後は、スマホの裏にとりつけられるミニマルな財布の商品開発もした。
つまり、ミニマリズムの考え方自体は音楽とかデザインとかなんでも応用できちゃう。
そういう意味では飽きてはいないかなぁ。
ミニマリズムってそもそも抽象化された概念だから、概念を自分の軸に据えちゃえばなんでもできちゃうんだ。
自分次第で何にでも掛け合わせられちゃう。
俺も、今は自己理解を軸に据えてるけど、どんなことにでも掛け合わせられる。
今度、「情報発信×自己理解」もやるし、この前インタビューを受けたのは「借金の返済×自己理解」だったり。
抽象化された自分の軸を見つけちゃえば、実は一生飽きないんじゃないか説。(笑)
自分の軸を見つける方法とは?
抽象化された軸が飽きないのはわかったけど、それはどうやって見つければいいんだろう?
自分の好きなものはいっぱいあっても、軸ってなんなんだろうっていう…
みんな、どうやって自分の軸を見つければいいかわからなくて、すげえ苦しむと思う。
好きなものを突き詰めてから、抽象化すればいい
例えばファッションが好きとか、音楽が好きとか、もっと具体性のあるものが好きかもしれない。
じゃあもし、俺がファッションが好きだったら…って考えてみると、ファッションを突き詰めていって80点出たタイミングで、他の好きなジャンルに切り替えて掛け算すると思うんだよね。
ファッションを抽象化したら「自分の魅力を際立たせる」とか、「自己表現」するとか、何かしらにいきつく。
MBさん…ファッション本作家、アドバイザー。誰もが理解できる「オシャレの教科書」KnowerMagを運営。雑誌「週刊SPA」など大手メディアでも連載中。書籍に「幸服論」「最速でおしゃれに見せる方法」、漫画「服を着るならこんなふうに」など多数。
1回決めたファッションっていうものを抽象化して、横展開してる。
つまり、自分の軸を見つけるには、好きなものを突き詰めてから抽象化すればいいんだ。
今何をやるかは、最初にどんな肩書で認知されるかってだけで、なんでもいい気がするんだよね。
人に褒められたことをリスト化してみる
俺も、有名になる前から元々ミニマリストだったけど、そこまで自分のミニマリストっぷりがスゴいと思ってなかったんだよね。
仁平から指摘されて気づいたっていう。
やばいなこいつ、みたいな異常性。
けどその異常性をみんなどっかしらに持ってるよね。もしかしたらまだ研ぎ澄ましてないかもしれないし、公にしてないかもしれないけど。
だから、自分の褒められたことをリスト化して、仲良い人に見せながら聞いてみるのもいいかもしれないね。
僕でいうと「ミニマリストをもっと布教したい」、仁平なら「自己理解を広めたい」みたいな。
自分の中だけで完結してないというかね。
情熱の生まれ方の1つとして、自分が救われたことから生まれると思ってて。
俺も一昨年の秋くらいは人生のドン底で、ずっと家でゼルダ(ゲーム)ばっかやってて、何していいか全然わからなかった。
その時に自己理解にはじめて真剣に取り組んだら自己肯定感爆上がりして、救われた感がやばかったんだよね。
そこから、みんなもやってくれ! みたいな純粋な気持ちが情熱になっていった。
「これがお金になるかどうか」は考えない
軸を見つける時って、「これがお金になるかどうか」っていう考えを1回外さないと、絶対に見つからないんだよね。
自分が得意なことを知って情熱と掛け合わせることで、無理やり仕事にしちゃうっていうのがストレングスファインダーの醍醐味。
だから自分の軸を探す時は、お金になるかとか人からチヤホヤされるかとかを1回除く。
人からチヤホヤされるものに、あとから自分でしちゃえばいいんですよ。
いても「ミニマリスト目指してます」とか、「ゆるミニマリストです」みたいな人が多かった。
けど今は、ミニマリストって名乗る人増えたよね。
そんな中でミニマリストを自分の得意とどう掛け合わせたらいいのか、動画なのか、コミュニティなのか、ブログなのかって色々試してみた結果、今、ミニマリストが仕事になってるっていうことだよね。
仮決定でもいいから、軸を決めて突き進もう!
好きで得意なことが見つかった瞬間に雷に打たれたかのように人生が変わって、そこからキラキラした人生を歩める! みたいな。
けど今思ってみると、結構後付けに近いんだよね。
受けたけど、「ミニマリストという存在を知った時に、すげえ衝撃を受けた」って後付けの一面もあるよね。
ミニマリストになって人生が変わったんじゃない。
後から振り返ったときに、ミニマリストになったことが人生の転機だったなぁと。後からそう思うようなっただけ。
だからとりあえず、自分で何かしら軸を決めて突き進まないと、何も始まらないっていうのはすごくあるんじゃないかな。
仮決定でもいいから軸を決めちゃって突き進んでいけば、抽象化していくらでも横展開できるから。
編集後記
自分の軸を持って突き進まれているお2人から発せられる言葉は、説得力に満ちていました。
お金になること、他人や社会から評価されることの中から自分の情熱を探しても見つかりません。
この記事を読んだあなたは、早速自分の人生を振り返りながら好きなものをリスト化してみてください。
その中にはきっと、救われたことや他人から褒められたことがあるはず。
それがなぜ好きなのかを考えてみてください。
具体的な方法は以下の記事で解説してあります。
撮影:早川結希