\ あなたのやりたいことが見つかる /
好きなことが見つからない2つの心理的原因と解決方法
こんにちは八木仁平です。
「好きなことが分からない」という悩みを持っている人は多いように思います。
僕も、この悩みを抱えている人の相談にたくさん乗ってきました。
その中でこの「好きなことが見つからない」の根底には2つの原因があることが分かりました。
- 1つは「できない」という自信のなさ。
- もう1つは「やってはいけない」という思い込み。
この2つが原因になって好きなことが分からなかったり、本当は好きなことがあるのに自覚できない状態になっていることが多いです。
これは何が原因で生まれるのか。
どう取り除けば良いのか。
ここを解説していきます。
好きなことを見つけるための「【無料プレゼント】好きなことを掘り起こす37の質問 」を無料配布しているので、合わせてそちらもご覧ください。
好きなことが見つからない原因1.できない
好きなことが見つからない原因の1つ目は「できない」という思い込み。
この場合は以下のような流れで好きなことが見つからない状態になります。
- 本当は好きなことがある。
- 好きなことが見つかってもそれはどうせ実現できない。
- だから好きなことが見つからないことにしておこう。
- 好きなことが見つからないと悩んでおけば本当に向き合うべき「好きなことを実現する方法を考えること」から逃れられる。
- 好きなことが見つからない。
じゃあ何故この「できない」は生まれるのでしょうか?
できないが生まれる原因
「できない」が生まれる最大の原因は、世の中には成功するための方法が1つしかないと思ってしまっているから。だと僕は思います。
例えば僕は昔から「会社を立ち上げたい!」と思っていました。
けれど、僕にはできないとも思っていました。
それは「社長になるためにはたくさんの人と円滑にコミュニケーションをして人を引っ張っていく力が必要だ」と思っていたから。
僕は、昔からたくさんの人と円滑にコミュニケーションを取ることが「できない」から、社長になることはできないと感じていたんです。
今考えてみれば馬鹿らしいですよね。僕が思っていた社長は、単なる1つの例でしかありませんでした。
実際に今は、会社を立ち上げて僕なりのスタイルで社長をやっています。
このように思い込んでいる人は多いのではないでしょうか?
「自分の好きなことがあるけれど、その為にはあの人みたいな○○が必要だ。だから自分には出来ない。」
居酒屋で「あの人だから出来たんだよね〜。」という言い訳をよく聞きます。それを繰り返すことで、自ら自分の本心が見えないようにしているんですよね。
「自分には出来ない」という呪いを自分に何度もかけていると、学習性無力感という状態に陥って行きます。
少し長いですが学習性無力感に関して分かりやすい説明があるので引用します。
選ぶ力を手放してしまうのは、なぜだろうか?
これについては、心理学者のマーティン·セリグマンとスティーブン·マイヤーによる有名な実験が参考になる。彼らは犬を使った実験で、「学習性無力感」という現象を発見した。
セリグマンとマイヤーは、犬を3つのグループに分けた。最初のグループの犬たちは、逃げられないようにつながれた状態で、電気ショックを与えられた。ただし、あるパネルを踏むと電気ショックが止まるようになっていた。
2つめのグループの犬たちにも同じように電気ショックが与えられたが、パネルを踏んでも電気ショックを止めることはできないようになっていた。3つめのグループの犬たちはつながれていただけで、電気ショックは与えられなかった( 1)。
さて、肝心なのはそのあとだ。セリグマンとマイヤーは、3つのグループの犬たちをある小部屋に連れてきた。小部屋は低い障壁で2つに仕切られ、一方の床だけ電気ショックが発生するようになっていた。低い障壁を飛び越せば、電気ショックから逃れられる。
もともと電気ショックを与えられなかったグループと、電気ショックを止めるパネルがあったグループの犬たちは、すぐに壁を飛び越えて部屋の反対側に逃げることを覚えた。
ところが、電気ショックを止める方法がなかったグループの犬たちは、壁を飛び越えようとしなかった。電気ショックから逃れる方法を、探そうともしなかったのだ。
なぜか?なすすべもなく電気ショックを受けていた犬たちは、そこから逃れるという選択肢があることを忘れていた。それまでの経験によって、どうしようもない無力感を身につけてしまったのだ。
この犬たちと同様に、人にも学習性無力感歯ある。たとえば算数の初歩でつまずき、どうやっても解けない問題に苦しんだ子供は、算数を理解しようという努力を投げ出してしまう。何をしても無駄だと思い込むだから。
出典 : エッセンシャル思考
電気ショックを止める方法のなかった犬が、逃れる方法探そうともしなくなったのと同じように、人間も学習性無力感に陥ると、そもそも好きなことを見つけようとする気持ちすら失ってしまいます。
生きていく中で「自分にはできない」という経験を繰り返していくことで、できる方法を探すことをやめてしまうんですね。
できないを取り除く方法
この「できない」を取り除くには、徐々に「できる」を感じていく必要があります。
過去の体験を振り返って、小さくても出来たことを振り返ってみる。
バカみたいですが、実際に過去の小さな成功体験を振り返るだけで「できない」は減って行きます。
小さいころ、いきなり自転車にスイスイ乗れた人はいなかったでしょう。最初は「できない(自転車に乗れない)」状態だったはず。
でも、練習すれば「できる」という状態になったのではないでしょうか?
出来ないことは出来るようになるんです。こんな小さな成功体験を、出来るだけ多く書き出すなどして思い出してください。
さらに先に進むためには「自分オリジナルのやり方」を見つけましょう。
人によって、得意なこと(やり方)が違うのは当たり前。
だけど成功している人を見ると「あの人のやり方が正しい」と思ってしまいますよね。
けれど違うんです。その人はその人なりのやり方で山を登ったから成功できただけ。
あなたには、あなたの得意な山の登り方があります。
人に憧れて時間を無駄にするのではなく、自分の得意なやり方を見つけましょう。
自分の得意なやり方とは、言い換えると「才能」です。
才能というと大げさですが、別に特別なものではなく皆それぞれ持っているもの。
「才能ってなんやねん!」と思ったら以下の記事を読んでみてください。
また、もう1つ別の観点から「できない」を取り除く方法も以下の記事で解説しています。
好きなことが見つからない原因2.やってはいけない
好きなことが見つからない原因の1つ目は「やってはいけない」という思い込み。
この場合は以下のような流れで好きなことが見つからない状態になります。
- 本当は好きなことがある。
- けれど、「親になんて言われるかな」「自分みたいな素人が手を出してはいけない」「みんな嫌なことでも我慢して働いているから仕方ない」「バカにされるかもしれない」など様々な「やってはいけない」という思い込みがある。
- 本当は薄々好きなことは分かっているんだけれど、好きなことが見つからないことにしておこう。
- その方が本当の悩みである「親になんて言われるかな」という思考と向き合わなくて済むから。
- 好きなことが見つからない。
じゃあ何故、この「やってはいけない」という思い込みが生まれてしまうのか。
やってはいけないが生まれる原因
この「やってはいけない」というブレーキは、自分の思考パターンから生まれてきます。
人それぞれ、まったく違う思考パターンを持っているんですね。
その思考パターンから、自分独自の「やってはいけない」が生まれます。
- 仕事の質を大事にしたい人→中途半端な仕事はやってはいけない。
- たくさんの人との関係を作りたい人→人に嫌われることはやってはいけない。
- 人から信頼されたい人→人との約束を破ってはいけない。
僕の場合は「絶対に失敗してはいけない」という思考パターンがあって、行動できないことがあります。
こんな風に自分の中に「やってはいけない」という思考はないでしょうか?
自分の思考パターンを見つけるためには「怒り」に注目するのもおすすめです。
自分が「やってはいけない」と思っていることをやっている人を見つけると、怒りが湧いてくるものだから。
怒りの裏には、自分独自の思考パターンがあるので見つけやすいですよ。
やってはいけないを取り除く方法
やってはいけないを取り除くためには、まず自分の抱えている「やってはいけない」を自覚する必要があります。
その次に「やってはいけない」を直視して、壊すための行動を起こしていく必要があります。
その方法は、以下の記事で解説しているので、読んでみてください。
まとめ : 好きなことが見つからない2つの原因
ここまでが好きなことが見つからない2つの理由です。
ここまでで言いたいことをまとめます。
「好きなことがない」 ってのは嘘。
「好きなことはあるけれど、簡単にお金が稼げることで、人に認められて、周りの人に非難されなくて、既に誰かができることを証明してくれてて、という条件を満たした好きなことがない」 ということじゃないの?
これが図星だった場合は「あ、これ自分のことだ」と、ここまで読んでいて気付くはず。
なので好きなことを見つけたいと思っているなら、色んなことに手を出す前に自分と向き合うのが先です。
「やりたいことが分からないなら、とにかく沢山行動してみるしかない」というのは嘘なんですよー!
ぜひこの記事を参考に、好きなことを見つけるために自分と向き合い始めてください。
無料配布している「【無料プレゼント】好きなことを掘り起こす37の質問 」もぜひ活用してみてくださいね!