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自分らしさとは何か。自己理解の専門家が見つけ方を解説する
「自分らしく生きたい!」そう思い立ったものの、「自分らしさって結局何なんだろう?」と考え込んでしまうことはないでしょうか?
それは仕方のないことだと思います。
だって「自分らしさ」という言葉はものすごくぼんやりしているから。
もっと分解して考えないと自分らしさなんて見つかりません。
この記事では、「自分らしさ」を分解して考えていく方法を解説します。
自分らしさの「らしさ」とは何か?
そもそも「自分らしさ」の「らしさ」とは何でしょうか?
辞書で言葉を調べてみると「そのものの特徴がよく出ている状態」のことを「らしさ」と言うようです。
人間以外でも考えてみると分かりやすいです。
- 包丁は、よく切れるのが包丁らしい状態。
- リビングは、くつろげるのがリビングらしい状態。
- 鳥は、空を飛んでいるのが鳥らしい状態。
- 人間は、持っている特徴が発揮されているのがその人らしい状態。
人間の「らしさ」を作り出す3つの要素
人間の場合の「らしさ」を作り出す「特徴」は、この3つの掛け合わせでできていると考えられます。
- 好きなこと(情熱)
- 得意なこと(才能)
- 大事にしていること(価値観)
3つを満たせている状態で生きているのが自分らしい状態。
このどれも欠けてしまっていると、不完全になります。
- 好きなことが欠けていると、自分のやっている仕事自体に面白さを感じられません。
- 得意なことが欠けていると、仕事でつまづくことが多く「この仕事を続けていていいのか?」と感じます。
- 大事にしていることが欠けていると、充実感はあっても大事なことを置き去りにしている感覚があります。
それでは好きなこと、得意なこと、大事にしていること、の3つをそれぞれ考えていきましょう。
好きなこと(情熱)とは
まずは好きなことから。
好きなこととは何か説明します。
- その行為自体に価値を感じること
- 自分の人生を豊かにしてくれると感じること
- 自然と夢中になってしまうこと
誰かと比較して見つけるものではなく、自分の主観で「価値がある」「面白い」「楽しい」と感じることが好きなことです。
例えば僕の好きなことは以下。
- 心理学(特に自己理解)
- ボードゲーム
- 漫画(特に熱血系少年漫画)
- ブランディング・マーケティングについて考えること
- ハムスター
- 見た目を磨くこと(ファッション・姿勢矯正など)
「好きなこと」は言い換えると「情熱」です。
情熱と言うと大げさに聞こえますが、情熱のタネは「興味」です。
ちょっと自分が興味を持ったものに手を出してみて、ハマっていった先に「これが好きだ!」という情熱になっていくもの。
服選びに例えると分かりやすいのでやってみます。
好きなブランドってありませんか?何が好きかはイマイチ分からない。けど好きというブランド。
この「好き」は人がなんて言おうと関係ありません。自分が好きだと感じるだけでオッケー。
僕の好きなブランドはgraphpaperや、
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マルジェラ、
マルジェラのノーカラーセットアップ着てみたらかっこよすぎて、もう1年中これだけ着て過ごせばいいんじゃないかと思わされた。
春夏用と秋冬用で2セット欲しい。
惚れたあああああああああ。https://t.co/8iPzjhawBs pic.twitter.com/5bSk49WZki— Jimpei Yagi / 自己理解 (@yagijimpei) 2018年8月26日
JIL SANDERなど。
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どうやらシンプルで綺麗めな服装が好きなようです。
ただ、これらのブランドの服を着て実際に似合うかどうか、自分の生活にマッチしているかどうかは別。
これが「好きなこと」です。
好きなことを見つけるための「好きなことを掘り起こす37の質問 」は無料で配布しています。
得意なこと(才能)とは
次に得意なことについて説明します。
- 人と比べて得意なこと
- 頑張らなくても自然とうまくできること
- ストレスなくスイスイできちゃうこと
自分にとっては当たり前。なので他人に指摘されなければ気づくことが難しいのが得意なこと(才能)です。
好きなことは主観的なものです。得意なことは人と比較した時に初めて現れる客観的なもの。
そしてテストなどを使って測定することができます。ストレングスファインダーなどは才能測定の有名なツール。
例えば僕の持っている才能は以下。
- 抽象的に思考する
- 目標達成のために優先順位をつける
- ビジョンを語る
- 目立つポジションで力を発揮する
- 新しいことを学び続ける
- 関連性のなさそうなことを繋げて新しいものを作る
- 質に妥協しない
- 人と競争するときに力を発揮する
- 対立を恐れずに思ったことを言葉にする
これは服選びで言うと、似合う服です。
自分の特徴(骨格・肌の色・目の色)によって似合う服のデザインや素材、色は変わってきますよね。
どんな服が似合うかは骨格診断やパーソナルカラー診断など、客観的に説明できる理論が存在します。
僕の場合は以下のような服が似合います。
- デザイン:スリム、コンパクトなシルエット、首元が空きすぎていないもの
- 素材:薄手の柔らかい素材
- 柄:ギンガムチェックなどの細かい柄
- 色:白黒がメインの冬カラー
せっかくなら自分をより魅力的に見せたいので、似合う服を着たいですよね。
どれだけ自分が好きでも、その服が似合わないこともあります。
なので服を買うときは好きなブランドの中から、自分に似合うデザインのものを選びますよね?
自分が好きかどうかは関係なく、しっくり来るものが得意な服(似合う服)です。
これと同じように、自分が得意でない仕事をしているときはしっくり来ず、ぎこちなさを感じます。
僕は対人でコミュニケーションを取るときは物凄くぎこちなくて消耗したりします。
けれどブログなど文章を書いているときはスイスイと書けるのですごく楽しい。
これが自分の得意なこと。
得意なことを見つけるのに役立つ「あなたの強みを引き出す38の質問 」も無料配布しています。
大事にしていること(価値観)とは
最後に大事にしていること(価値観)について説明します。
- 魅力的に感じる考え方
- 大事にしている考え方
- こんな風に生きたいという思い
好きで得意なことをしていても、自分が人生において大事にしていることを満たせていないとどこか違和感が生まれます。
価値観を明確にしておくと複数の選択肢が自分の眼の前に現れた時に、自分に本当に必要なものを選ぶことが出来るようになります。
ビジネスマンとして仕事で成功しているけれど、自分にとって何が大事か分かっていなくて気づいたら大事なものを失っていたという話を聞くことがあります。
これは価値観に沿った生き方をできていなかったことが原因。
好きなことと得意なことが満たされていれば「やりたい仕事」にはなりますが「自分らしい生き方」にはなりません。
価値観はシンプルな単語で表すのがおすすめ。
僕の大事にしている価値観は以下。
- 自由(身軽さ)
- 個性(自分らしく生きること)
- 熱中・集中(好きな仕事に集中して成果を出す)
- ミニマル(自分に大事なものを絞ること)
- 上質(適当な仕事をしない、適当な物を身につけない)
- 家族・親友(大事な人を大事にする)
これは服選びで考えると「どんな生活を送りたいのか」になります。
- バリバリのビジネスマンとして生きたいのか
- 上品で優雅に暮らしたいのか
- 家で引きこもって暮らしたいのか
- アクティブに色んな場所へ出かけたいのか
- 森の中で静かに暮らしたいのか
- 家族と子供を大事にして生きたいのか
自分がどんな生き方をしたいかによって、着る服って全然違ってきます。
僕の場合は服選びに当てはめると、こんな風になります。
- 仕事が大事。起業家としてある程度はしっかり見られたい→ジャケット着る
- サラリーマンではないし堅苦しいのは苦手→シャツやネクタイは必要はない
- 1つのことに集中してシンプルに生きるという価値観を表面したい→デザインはシンプル
- 海外旅行にも行く→折りたためて動きやすい服も持ってる
サラリーマンなのに、リラックスした服しか持っていなかったら違和感満載ですよね。
アウトドアスポーツが大好きなのに、服はビシッと決まったスーツしか持っていないのもおかしいですよね。
その人が持っている「どんな風に生きたいか」という価値観によって着る服はまるっきり変わります。
それと同じように仕事選び・生き方選びでも「何を大事にして、どんな風に生きたいか」という価値観によって働き方はまるっきり変わります。
これが価値観。
好きなこと、得意なこと、大事なことを統合する方法
ここまでに説明してきた3つの好きなこと、得意なこと、大事なことを全て満たせている状態が「自分らしい状態」です。
じゃあどうやってこの3つを統合していけばいいのか。
まず、何よりも一番重視すべきなのは「好きなこと」です。
好きなことを得意なことを使いながら仕事にする。
好きなことを得意なことをかけ合わせると「やりたいこと」になります。
好きなことが「服」である場合で考えてみます。
「作る」をかけ合わせる→デザイナー
「目利きして選ぶ」をかけ合わせる→バイヤー
「売る」をかけ合わせる→ショップ店員
「着る」をかけ合わせる→モデル
「着こなしを教える」をかけ合わせる→スタイリスト
こんな風に好きと得意をかけ合わせることで1つの仕事になります。
「好きなことを仕事にするのは難しい」とよく言われますが、そんなことはありません。
むしろ好きでもないことを仕事にして生きて行くほうが、ずっと人生ハードモードでしょう。
詳しくは以下の記事で解説しているので、合わせて読んでみてください。
そして仕事を作る時に必ず、大事にしていること(価値観)がないがしろになっていないかを確認する。
その1つの判断基準は、自分の所属しているコミュニティ(会社や友人など)と自分の大事にしていることが合っているかどうかです。
家族を一番大事にしたいのに、仕事第一という価値観を持った人に囲まれているとそれは辛いでしょう。
大事なことも満たせていると「自分らしい生き方」になります。
逆に好きなこと、得意なこと、大事にしていることが明確になっていないと、周りの雰囲気に流され続けてしまいます。
「今どんな服を着れば変じゃないかな?」と周りの目を気にし続ける状態。
トレンドはコロコロ変わっていくので、服を買うのにお金も時間もかかり続ける状態。
そこから脱するために、まずは自分らしさを明確にしていきましょう。
自分らしさが今すぐ見つからなくても焦る必要は全くない
こうやって自分らしさについて書くと「自分に合った会社に転職すれば自分らしい生き方ができる!」と焦ってしまう人もいると思います。
ですが「自分らしい生き方」には試行錯誤を重ねながら徐々に近づいていくものです。
膨大にある服の種類から一発で「これが自分らしい服だ!」と選ぶのは難しいですよね。
今自分が知っている範囲で「これが良さそうだな」と感じる服を買って着てみる。
そうすると「色はもっと明るいほうがいいな」「素材が軽いほうがいいな」「もう少し丈が長いほうがいいな」と着る前は気づかなかったことに気づけるようになります。
気づいたことを元に、より自分らしい服を選びましょう。
選択肢に直面した時に「より自分らしい方はどちらか?」と説明した3つの基準をもとに考えて見ましょう。
そして1つずつ選択していきましょう。
その繰り返しで徐々に自分らしい生き方に近づいて行くことができます。
一発で「これが自分らしい生き方だ!」と辿り着ける人なんていません。
自分らしさは変化していくからアップデートしていくもの
また、自分らしさは成長とともに徐々に変化していくものです。
新しい興味(情熱)が湧いてきたり、自分の得意なことが増えたり、大事にすることも人生のフェーズによって変わるでしょう。
今の時点で「これだ!」と思った服を買って着ていても1-2年経てば「なんであんな服着てたんだろう?」と思いますよね。
時間が経って自分のことをより深く知ったり、世界を知っていくことで、着たい服も変わって行きます。
同じように自分らしさも、もちろん変化して行きます。
20代の頃に感じている自分らしさと80歳になった時の自分らしさはかなり違うものになっているはず。
なので安心して今の自分にしっくりくる生き方を選んでください。
ずっと同じ自分らしさに固執する必要はありません。
着る服をアップデートしていくように、自分らしい生き方もアップデートしていけばいいんです。
まとめ : 自分らしさとは何か
自分らしさは3つの掛け合わせで作られます。
- 好きなこと(情熱)
- 得意なこと(才能)
- 大事にしていること(価値観)
このどれもが欠けているとどこか不完全。
- 好きなことが欠けていると、自分のやっている仕事自体に面白さを感じられません。
- 得意なことが欠けていると、仕事でつまずくことが多く「この仕事を続けていていいのか?」と感じます。
- 大事にしていることが欠けていると、充実感はあっても大事なことを置き去りにしている感覚があります。
自分らしさとは何かをここまで解説してきました。
ぜひ、この記事を自分らしさを見つけるための手がかりにしてみてください。
また、自分らしさを見つけるための「やりたいこと探しを終わらせる3ステップセミナー動画【3大特典付き】」も無料で配布していますので合わせて見てみてください。
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参考:自分未来編集