\ あなたのやりたいことが見つかる /
キャンピングカーで生活できるの?住んでみて分かった11のこと
こんにちは、キャンピングカーで生活中の八木仁平です。
現在、ずっと憧れていたキャンピングカーに住む生活をしています。ここらへんの記事を読んでもうね、キャンピングカーに憧れちゃってたんですよ。
「キャンピングカーで生活」耳心地のいい響きですが、本当に生活することは可能なんでしょうか?
実際にキャンピングカーで生活をしてみたぼくが購入前に気になっていたポイントを解説します。
「キャンピングカー買おうかな…?」と考えている方に向けて、生活の実態を紹介!
キャンピングカー生活をしようと思った理由から、実際に始めて挫折するまでの記事を書いています。順番に読むと分かりやすいので、参照してください。
- キャンピングカーが欲しい編:キャンピングカーで「移動生活」を送りたい
- キャンピングカー購入宣言編:就職するのを辞めて、350万円のキャンピングカーを購入します
- キャンピングカー買いました編:キャンピングカーでの移動をスタート
- キャンピングカー生活の実態編:キャンピングカーで生活して分かった10のこと←今ここ
- キャンピングカー生活引退宣言:たった4ヶ月で車上生活を挫折した理由
1. キャンピングカー生活でも、お風呂とトイレはなんとかなる
ぼくのキャンピングカーにはお風呂もトイレもついていません。
大きいサイズのキャンピングカーだと装備されているものもありますが、実際は必要ないと思います。
シャワーを浴びればもちろん水が必要だし、トイレをすればずっと溜めておくわけにもいかないので排水する必要があります。
それはちょっと面倒です。
トイレ設備をつけたい方は、こちらに詳しくまとまっていましたので参考にどうぞ。
→キャンピングカーの中ってどうなってるの? ~水回り編~ – キャンピングカー – 朝日新聞デジタル&M
なのでお風呂は温泉やコインシャワーを使います。
日本なら銭湯がそこら中にあるので全く問題無いですね。平均して1日700円ほど。
トイレはサービスエリアや道の駅、コンビニで買物をした時などに使わせてもらいます。トイレは使わせてもらうという意識が大事ですね。
ちなみに水道は水を入れたタンクを積んでいるので、車内で使えます。
タンク満タンにしておけばそうそう空にはならないので、泊めてもらった方の家やガソリンスタンドで給水させてもらいます。歯磨きや洗面はここで。
2. キャンピングカーでの電気は激しく使わなければ問題なし
▼キャンピングカーの電気管理パネル▼
ぼくはパソコンで仕事をするという特性上、電源がしっかり確保できるかはキャンピングカー生活を始める前に少し懸念していた点でした。
キャンピングカーの電気は2つの方法でまかなっています。
- 移動した時の走行充電
- 天井に装備しているソーラーパネルからの充電
2つの方法で発電し、積んでいるサブバッテリーに電気が溜まっています。
ここに溜まった電気でiPhone、PC、スピーカー、その他電気製品の充電、車内扇風機動かすというわけです。
▼コンセント(車内にもう1箇所あります)▼
電気はガッツリ使っていますが、これまで底をついたことは一度もないですね。
電気を大量に食うクーラー(ぼくのキャンピングカーにはついていません)などを使うと、一瞬で電気がなくなると聞くので、家のように電気を使えるというわけではないので注意。
思ったよりも電気には困らないなという印象です!
サブバッテリーとソーラーパネルつけといてよかったぁ。
▼屋根についているソーラーパネル▼
▼車内に設置されているソーラーパネル管理板▼
3. 郵便はコンビニ受け取りや郵便局留めがあるので大丈夫
「キャンピングカーで生活してるって、郵便どうすんの!?」とよく質問を受けます。
基本的には高知県に住所を置いているので重要な書類などはそちらに届くようになっています。
旅先で購入したいものが出来た場合はAmazonのコンビニ受け取りを使います。
もしくは、まだ使ったことはありませんが駐車場の場所と車のナンバーを伝えておけばそこに届けてもらうことも出来るみたいです。
普通の郵便を受け取りたい場合は「郵便局留め」が使えます。
郵便局留めを使えば、受け取りたい郵便局の窓口で郵便物が受け取れます。
ただやっぱり、住所がないと色々な手続きで超不便、というか日本じゃ生きていけないと思うので、親戚のうちに籍を置かせてもらうか、安いアパートを借りることをおすすめします。
4.キャンピングカー生活中の通信環境はWiMAXとLINEモバイルで大丈夫
心配していた通信環境は、以下で十分でした
- Wi-Fi : Broad WiMAX
- スマホ : LINEモバイル
基本的には使い放題の Broad WiMAX。かなりの田舎になるとBroad WiMAXは繋がらないので、LINEモバイルのテザリングを使ってます。
合計で月額5,011円と激安価格でキャンピングカー生活中も快適な通信環境を手に入れられますよ。
5. キャンピングカーで生活しても生活費は安くならない、むしろ高くなる
これは予想外でした。
「家賃がなくなるから生活費安くなるんじゃない?」と考えてましたが、全然でした。
むしろ高くなりました。
生活費項目 | 金額 |
食費 | 3,000円 |
ガソリン代 | 1,000円 |
シャワー・温泉代 | 700円 |
高速代 | 500円 |
その他雑費 | 1,000円 |
通信費 | 10,000円/月 |
電気代 | 0円 |
合計 | 196,000円/月 |
自動車維持費項目 | 金額 |
自賠責保険 | 1,000円/月 |
任意自動車保険 | 8,000円/月 |
軽自動車税 | 10,800円/年 |
車検費用 | 100,000円/2年 |
合計 | 14,066円/月 |
合計:210,000円/月
道の駅がない場所で駐車場を使う場合や、宿泊場所をしっかりとしたRVパークやキャンプ場に泊まるとなるともっとかかってくるでしょう。
食費が3000円かかっているのは、大体が知らない場所に行くので、ご当地グルメが食べたくなるんですよね。
外食が多めになるのは仕方ないですが、それ以外はもう少し安く出来る気がします。今はコンビニメインになっちゃってるので。
こんな風(トラックの中で生活し「給料の90%」を貯金する、23歳のGoogle社員 | TABI LABO)に決まった駐車場にキャンピングカーを置いて済むのであればそんなにお金はかからなそうですが、日本で実現している人とかいるのかな?
キャンピングカーは贅沢品でした
6. 車中泊させてもらう場所を探すのが大変
キャンピングカー生活では当然ですが車中泊がメイン。
車が家なのです。
寝る場所を毎日探さなければいけません。それが少し大変。
少し古いデータですが日本RV協会が発表した 「キャンピングカー白書2012」で発表されたキャンピングカーユーザーの車中泊場所を3つまで答えるというアンケートの結果はこちら。
① 道の駅 (85.2%)
② 高速道路のサービスエリア・パーキングエリア (73.6%)
③ キャンプ場 (48.1%)
④ 旅先で探した無料の駐車場 (21.1%)
⑤ 「湯YOUパーク」 として利用するホテル・旅館の駐車場 (13.4%)
⑥ 観光地などの有料駐車場 (5.0%)
道の駅・サービスエリアが圧倒的に多いですね。
道の駅は2016年6月時点で全国に1029箇所もあるので上手く使ってキャンピングカー生活を送らせてもらってます!
車中泊マップなど便利な情報をまとめてくださっている方がいるので参考にさせてもらっています。
ですが、道の駅やサービスエリアは休憩施設であり宿泊するための場所ではないことは明らかなので周りの利用者の迷惑にならないようにという配慮は必要になってきます。
マナーの悪い利用があって問題になっている部分もあるみたい。
→キャンピングカーマナー厳守への呼びかけ|一般社団法人日本RV協会
7. キャンピングカー車内で寝た場合の回復量は90%ほど
キャンピングカー車内での車中泊、体力の回復量は家で寝る場合の90%くらいかなという感想。
寝れるのはソファーを展開したベッドと、ロフトベッドの二箇所があります。
▼ソファーベッド
▼ロフトベッド
どうしても車外の音は聞こえてしまうので、アイマスクと耳栓をして出来るだけ快眠できるように工夫などもしています。
ぼくの乗っているものが軽キャンピングカーということもありますが、
正直、ずーーーっとキャンピングカーだけで生活するというのはかなりキツイと思います。
キャンピングカー生活をしていて「家ってすごい」という当たり前のことに気づきました。
▼車内で寝転んで「3DS逆転裁判」をしている写真▼
8. 真夏になるとキャンピングカー車内が暑すぎてキツい
冬は大丈夫なんです。
FFヒーターという軽油とちょっとの電気があれば使える神暖房器具がキャンピングカーにはあるのです。
問題は夏。
キャンピングカーといっても、所詮は車。車は暑さに弱いんですよね…。
真夏に熱されたアスファルトの駐車場に長時間置いた後の、車内のムンムンさを誰しも経験したことがあるでしょう。
ぼくはまだ、気温30度までしか経験したことがありません。
30度であれば、車の窓を全開にして、天井についているファンを回し、自分で取り付けた小型扇風機を回してギリギリ耐えられる暑さでした。
キャンピングカーで真夏の暑さを経験した方のブログから引用させていただきます。
これマジで夏は無理。車内が40度くらいになる。5月の終わりの時点で車内30度超える日が何度もあった。。
いちおう家庭用エアコンを積んでるけど、サブバッテリー満タンで5時間くらいしか動かないし、それ以上使うなら発電機ofアイドリングで可動が必要。
両方結構うるさいし、倫理的な問題あり。正直夏はキャンピングカーはあまり使わない。と思う。
キャンピングカー生活に挫折した僕がキャンピングカー生活について記事にしたよ! | ATOMの日記。
▼天井についている換気扇 兼 扇風機
30度以上になると日中に車内にいるのは難しいでしょう。
ぼくは日中、結構外に出ちゃうのであまり関係ないとも言えます。
どこでも働けるのでわざわざ暑い場所にいる必要もないので、8月になったら北海道に行こうかなと模索中
北海道は8月でも30度までいかないみたいですよ。
9. キャンピングカーの種類によっては注目されて恥ずかしい
キャンピングカーには色々と種類があります。
バンコン
引用:バンコンとキャブコン、どっちが売れている ? | 町田の独り言
国産車で一番売れているバンコン。バンシャシーをベースに改造している車。これだと周りから見たら一般車との違いは分かりませんね。
キャブコン
引用:バンコンとキャブコン、どっちが売れている ? | 町田の独り言
次に人気なのがキャブコン。キャブ(運転席)付きのシャシーをベースにして改造している車。
これが「THE・キャンピングカー」というイメージのものではないでしょうか?
キャンピングトレーラー
一般車で牽引する方式のキャンピングトレーラー
バスコン
マイクロバスなどをベースに作られた「バスコン」
軽キャンピングカー
購入も維持費も安い「軽キャンピングカー」
200万円台から購入できます。
トラキャン
ぼくが乗っているのは軽トラにキャンパーを載せた「トラキャン」
明らかに他の車とは違うので目立ちます。
「目立ちたくないならキャンピングカーなんて買うなよ!」というのは超正論です。でももう買っちゃいました。必要以上にジロジロ見られるのはやっぱり嫌だ!
ということで、ひっそりとキャンピングカーライフを楽しみたい人は外見ではキャンピングカーだと分からないものにするのが良いですよー。
何はともあれ、まずは近くで開催されているキャンピングカーショーに足を運んでみて実際に自分の目で確かめてみるのが一番!
10. 珍しいからチヤホヤされて楽しい
さっきと真逆のことになりますが、キャンピングカーに乗っていることでの楽しさももちろんあります。
キャンピングカーは徐々に流行りだしていますが、まだ日本でも珍しいですよね。
ぼく自身、買うと決めるまではキャンピングカーをほとんど見たこともなく、知識もありませんでした。
旅先で、キャンピングカーに乗っているというだけで色んな方が興味を持ってくれるので、話のネタには絶対に困りません。キャンピングカーの車内を見せれば皆さん喜んでくれます。
人見知りのぼくは、向こうから話しかけてもらえるとすごくありがたいんですよね。
キャンピングカーそのものが自己表現のツールになっている感じがします。
11. 軽キャンピングカーは運転簡単、だけど狭い
写真はぼくのキャンピングカーの車内です。
ぼくが乗っているトラキャンは、軽トラックの荷台にキャビン(部屋)をつけてキャンピングカーにしたもの。
軽トラックなので横幅も狭くて運転は簡単です。キャンピングカー購入前はほぼペーパードライバーだったぼくでも簡単に運転できました。
バックが下手で、1回駐車場でぶつけましたが……。
小回りがきくので、どこでも気軽に行けるというメリットがある反面、やはり大きさには限界があるので室内の狭さには悩まされます。
この部分はトレードオフなので、自分がどういう風に使いたいかということを考えて車種を選ぶ必要がありますね。
ぼくはゆくゆくはもっと大きな車種に乗り換えようかなと思っています。
今使っているものは中古で売るかな。キャンピングカーは中古で売っても比較的高く買い取ってもらえるんですよ。
まとめ:キャンピングカーは日常を非日常に変えてくれるツール
男の憧れである、キャンピングカー。自由気ままな生活をイメージしてぼくは購入しました。
けれど買ってみると、普通に家に住んでいては気づけない面倒なことも色々とあります。
そんな大変さをカバーする有り余る魅力があるのも事実。
キャンピングカーは日常を非日常に変えてくれます。
キャンピングカーというツールを使えば、今までしたことのない旅、出会ったことのない人との遭遇がドンドン増えていくことを実感しています。
「キャンピングカーで生活する」となるとなかなかハードルが高いですが、
「普通の車を買うくらいならちょっと奮発して軽のキャンピングカー買っちゃえ!」というくらいにはキャンピングカーにぼくは惚れています。
みなさんもぜひ、キャンピングカーライフを楽しんでください!
キャンピングカー生活をしようと思った理由から、実際に始めて挫折するまでの記事を書いています。順番に読むと分かりやすいので、参照してください。
- キャンピングカーが欲しい編:キャンピングカーで「移動生活」を送りたい
- キャンピングカー購入宣言編:就職するのを辞めて、350万円のキャンピングカーを購入します
- キャンピングカー買いました編:キャンピングカーでの移動をスタート
- キャンピングカー生活の実態編:キャンピングカーで生活して分かった10のこと←今ここ
- キャンピングカー生活引退宣言:たった4ヶ月で車上生活を挫折した理由