\ あなたのやりたいことが見つかる /
「頭」と「心」の違いを知ると自己理解が深まるので、分かりやすく解説してみた
僕が一度出会ってから、感銘を受け、人におすすめしまくっている本があります。
それが精神科医の泉谷閑示さんが書かれた「普通がいいという病」という本。
この本の中でも特に自分に対しての理解を深める考え方を今回は紹介して行きます。
それは人間の仕組みを表したこの図です。
この図だけ見ても何のことかさっぱりわからないと思うので、詳しく解説していきます。
最初に表にまとめておきますね。
頭とは「〜したほうがいい」「〜してはいけない」という理性を司る場所
まずは頭。
頭は理性を司っている場所。
コンピューターのようなものと考えてください。
頭から出てくる言葉は「〜したほうがいい」「〜すべき」「〜してはいけない」「正しい」「間違っている」など。
「○○だから〜したほうがいい」という形で、理由を伴っていて論理的なのが特徴。
心とは「〜したい」「〜したくない」という感情を司る場所
次に心。
心は感情を司っている場所。
心から出てくる言葉は「〜したい」「〜したくない」「好き」「嫌い」など。
理由などは特になく「〜したい!」という欲求単体で言葉を発するのが特徴。
身体は心と直結している
最後に身体。
図では身体と心は直結しています。
身体と心は一心同体。
なので、身体が元気になれば心も元気になるし、心が元気になれば身体も元気になります。
エネルギーが高まって心がワクワクしているときは自然と行動できるし、エネルギーが低いときは身体が重く感じるのは身体と心が繋がっているから。
自己理解をしていくときに重要な「やりたい」と「やるべき」の違い
自己理解をするときに、この分類が非常に重要なんです。
特に大事なのは自分の内側で発せられている言葉が「やりたい」なのか「やるべき」なのかを判断すること。
心から発せられている言葉なら「やりたい」だし、頭から発せられている言葉なら「やるべき」になります。
頭から発せられた言葉でも「やったほうがいいから、やりたい」という変化球でくる場合もあるので注意深く言葉を観察する必要がありますね。
けれど今多くの人間の中では「頭」が支配しています。「頭」の独裁国家な状態。
頭の命令に従って、心と身体を無理やり動かしています。
常に「〜したほうがいい」「〜しないほうがいい」という言葉であふれている人は頭支配の状態。
僕も昔そうなってしまっていたときにこの考え方を知ってハッとしました。
頭支配の状態だと、心の「〜したい」という声は無視され続けます。
「好きか嫌いか」という心の判断よりも、「役に立つかどうか」という頭の判断ばかり重視されているとも言えます。
この状態だ続いてしまうと、無視され続けた心が声を上げなくなってしまうんですね。これが「うつ病」と呼ばれる状態。
もしくは心と繋がっている「身体」に病気として現れることもあります。
「やりたいことは心で感じて、やり方は頭で考える」これが心と頭の最適な関係
じゃあ「頭」が悪者なのかと言うと、全くそうではありません。
むしろ頭は上手く使えば最強のパートナーになります。
僕は「やりたいことは心で感じて、やり方は頭で考える」と言っています。
これが理想的な心と頭のパートナーシップのあり方だと思うんですね。
頭でやりたいことを考えてもそれは「やるべきこと」であり、ワクワクしたり人生を豊かにしてくれたりはしません。
しかし心で感じた「やりたいこと」を実現していくとなると、頭は最強のパートナーになります。
心が「こんな事業をやりたい!」と考える社長で、頭が「じゃあどうやっていきましょうか?」とサポートしながら進めていく秘書のようなもの。
今の教育上、頭に偏ってしまうのは仕方がない
けれど今の教育では、頭に偏った人が生み出されていくのも仕方ありません。
答えがある問題を解かされて「正解か」「不正解か」で全てを判断されてしまうから。
いい点数を取ること自体が目的になってしまっています。
本来勉強とは、自分の心で感じたやりたいことを実現するための武器を身につけるために行うもの。
いい点数を取ることは手段にすぎない。
そこをしっかり理解しておかないと、勉強は点数を取るだけの面白みのないものになってしまいます。
子供から「なんのために勉強するの?」と聞かれれば、「自分のやりたいことを実現するためだよ」と僕は答えるでしょう。
心で感じたやりたいことを、知識や思考力を使って実現していくのが最も人間らしい生き方ではないでしょうか?
これが僕の自己理解を伝える時に、根底にある考え方です。
頭中心の生き方から、心中心の生き方にシフトするには
今あなたが頭に偏っている状態であれば、これから自分の心が発する「小さな声」を聞くようにしてみてください。
「もっと寝たい」
「美味しいものが食べたい」
「遊びに行きたい」
それはすぐに役に立たないものかもしれませんが、従っていくことで人生を豊かにしてくれます。
僕も1つずつ小さな声を聞いていくことで、頭中心から、心中心の生き方にシフトしてきました。
例えば、ハムスターを飼ったり、植物を飼い始めたり、海の近くに引っ越したり、思う存分漫画を読んだり、温泉によく行ったりするようになりました。
自分を知るためにやるといい3つのことを「やりたいこと探しを終わらせる3ステップセミナー動画」でも解説しています。
1つずつ小さな声を聞いて、従ってみることから始めてみてください。
泉谷閑示先生のおすすめ本
泉谷先生の本は自分について考えるための最高の教材だと僕は思っています。
まずはこの本から。
次にこの本を読むのがおすすめです。