こんにちは、ストレングスファインダーコーチの八木仁平です。
今ではストレングスファインダーのプロとして人に教える仕事をしていますが、僕も診断を受けた当初はこんなことを思っていました。
- ストレングスファインダーを受けるとどんなメリットがあるの?
- 診断して結果が出たはいいけどどうやって使えばいいの?
- ストレングスファインダーを使えば向いてる仕事も分かるの?
今この記事を読んでいるあなたも同じことを思っているかもしれません。
そんな悩みを全て解決するためにこの記事を書きました。
使いこなせば最強の武器となるストレングスファインダーについてこの記事で理解を深めていってください。
■目次
ストレングスファインダーとは?
ストレングスファインダーとはギャラップ社が40年にわたって行ってきた「人間の強み」に関する研究に基づいて人々に共通する34の資質を言語化し、それを発見するために開発されたツール。
177問の質問に答えることで34種類の資質の中から自分を特徴づけるTOP5の資質を知ることが出来る診断です。
2017年末の段階で、全世界1700万人以上がストレングスファインダーを活用した診断を受講していて、個人の才能を伸ばしたり企業内でのマネジメントに使用されたりと様々な用途に使われています。
34種類の各資質の詳細は下記のリンクから飛んだページで解説しています。
実行力資質 | 影響力資質 | 人間関係構築力資質 | |
アレンジ | 活発性 | 運命思考 | 学習欲 |
回復志向 | 競争性 | 共感性 | 原点思考 |
規律性 | コミュニケーション | 個別化 | 収集心 |
公平性 | 最上志向 | 親密性 | 戦略性 |
慎重さ | 自我 | 成長促進 | 着想 |
信念 | 自己確信 | 調和性 | 内省 |
責任感 | 社交性 | 適応性 | 分析思考 |
達成欲 | 指令性 | 包含 | 未来志向 |
目標志向 | ポジティブ |
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ストレングスファインダーを受けるメリット
ストレングスファインダーは有料の診断。受けるためには約2000円と30-40分の時間がかかります。
そこまでしてストレングスファインダーを受けるメリットとは何でしょうか?
僕が考えるストレングスファインダーを受けるメリットは5つあります。
- 正確なテストで、自分では気づきづらい才能を客観的に見つけることができる
- テストの結果から人とは違う、自分に合った成功方法を知ることができる
- どんな働き方が自分に向いているのかが分かる
- 自分がどんなことにモチベーションを感じるのかが分かる
- 周りの人と結果を見比べることで考え方の違いが分かるようになる
この5つのメリットから、今ストレングスファインダーを受けるべきなのは以下のような人。
- 就職活動・転職活動中で自己理解を深めている最中の人
- 今やっていることに不満を感じていて変えたいと思っている人
当てはまる方は、ぜひストレングスファインダーを受けて、自分を見直すきっかけにして見てください。
ストレングスファインダーの受け方
ストレングスファインダー診断を受けるのには3つの方法があります。
- アクセスコードが付属されている本を購入する
- 米国ギャラップ社の公式サイトでアクセスコードを購入する
- ストレングスファインダーのアプリでアクセスコードを購入する
所要時間30-40分間で、177問の質問に答える形式。
費用は2000円ほど。受け方によって若干の差があります。
詳しい診断方法は「【完全版】ストレングスファインダーの診断方法を写真付で詳しく解説」にまとまっています
受け方だけではなく、その先の活かし方まで知りたい方はさらに読み進めてください。
ストレングスファインダーができるまでの経緯
ストレングスファインダーの開発は、ある人が成果を出している時に無意識のうちにどんな才能が使われているのかを探るための200万人へのインタビューからスタートしました。
そのインタビューの中から人の様々な才能が約5000個以上見つかりました。
その「才能」を似ているもの同士で合わせて分類したものが、ストレングスファインダーで測ることのできる34の「資質」となっています。
元々が成功者200万人へのインタビューから作られているので、 どの資質も成功のために使えるもの。
ストレングスファインダーで分かる「資質」とは何か?
ストレングスファインダーは自分の「強み」を教えてくれるツールではなく、伸ばせば強みになる「資質」を示してくれるツールです。
「才能」をまとめて分類したものがストレングスファインダーで分かる「資質」であり、そこに知識やスキルなどの「投資」をすることで自分の「強み」として成果を出すために活用することができるようになります。
例えば、言葉を扱うのがうまい「コミュニケーション」という「資質」が上位にある場合。
もともと人を説得するのが得意な人でしょう。
ですが、営業職として成果を出したいと考えた場合それだけでは十分ではありません。
知識として自分が販売する商品に関する情報や、どのように話を進めていけばお客さんが納得してくれるかの経験を積むなどの「投資」をする必要があります。
そうして初めて仕事で成果を出すための「強み」にすることができます。
才能と強みの具体的な違いについては「才能とは何か?自己理解オタクが定義を解説する」で解説しています。
ストレングスファインダーは「何をやるか」ではなく「どうやるか」を考えるツール
ストレングスファインダーは「何をやるか」ではなく「どうやるか」を考えるためのツールです。
あなたはエベレストの山頂に登りたいとします。
さて、どうやって登りますか?
- ある人は友人に声を掛け、隊列を組んで登ります
- ある人は「登り始めてみなければ分からない」と思い、とりあえずエベレストを登り始めます
- ある人は綿密な計画が必要だと考え、エベレストに関する情報収集から始めます
- ある人は歩いて登るのは非効率だと考えて、街でお金を稼ぎヘリコプターを手配します
山を登ることを考えても、その登り方はいくらでも思いつきます。
そしてストレングスファインダーは「自分ができる山の登り方」を知るためのツールなのです。
例えば、文章を書くライターという仕事をしたいと仮定します。
どんな資質を持っている人がライターに向いていると思いますか?
ストレングスファインダーを受けた方なら分かると思いますが、そもそもライター向いているという才能なんてものは存在していません。
- 「収集心」で、たくさんの情報を集めて文章にするライター
- 「共感性」で人の気持ちを動かすことができるライター
- 「内省」で深い言葉を書くことができるライター
- 「社交性」でたくさんの人とのつながりを活かして記事を作るライター
- 「コミュニケーション」で上手な例え話を織りまぜながら書くライター
- 「包含」でチームを作り、自分の苦手分野を人に任せるライター
- 「着想」で今までにい斬新な企画を生み出すことができるライター
どうでしょうか。ライターという職業1つとっても色んなスタイルがあることが分かりますよね。
ストレングスファインダーで分かる資質はあくまで自分がやりたいことに対する手段。
自分の資質をどう活かせば行きたい場所に辿り着けるのか、ストレングスファインダーを使って考えて見ましょう。
ストレングスファインダーで分かる資質の4分類
ストレングスファインダーの34資質は大きく4分類できます。(分かりやすくするためにグループ化していますが絶対的ではなく2-3分野にまたがる資質もあります)
この分類は自分が何にモチベーションを感じるか、何を優先するか表しています。
- 実行力の資質... 物事を成し遂げる方法を知っている。思考よりも行動の優先順位が高い資質。
- 影響力の資質...チームの考えを広く外部に知らしめようとする。周りの人を巻き込む資質。
- 人間関係構築の資質...強固な人間関係を構築する能力を持ち、単なる寄せ集めよりも大きな力を発揮するチームを作る。みんなと共に行う資質。
- 戦略的思考力の資質...あらゆる可能性に目を向けさせる。情報を取り入れて分析し、適切な判断を下せるようにする。行動よりも思考の優先順位が高い資質。
この4分類の詳しい説明は「ストレングスファインダー34資質が4分類されるグループとは?」にまとめてあります。
僕の資質を色分けすると以下のようになります。黄色の影響力の資質が上の方に固まっているのが分かるでしょうか?
ざっくりと考えると、僕は人に影響をあたえて動かすのが得意な人間ということが分かります。
逆に緑の実行力の資質は下位に固まっているので、ものごとを前に進める力はあまりなさそうです。
ただ、この4分類で少ない色があったからと言って、その能力がないと決めつけることはやめましょう。
相対的に低いグループの能力も、自分の上位才能で補う方法を解説しています。
この偏りが出た時の考え方については以下の記事で解説しています。
自分の資質が強みとして発揮できているか確認する方法
ストレングスファインダーで分かる資質(才能)とは「頻繁に繰り返す思考、感情、行動パターン」であり、それ単体では強みではありません。
自分の資質(才能)がうまく発揮できているかどうかは、以下の表で確認することができます。
自分の資質がまだ、バルコニー×開発された状態になければ意識的に使い方を変えてみましょう。
物事がうまく進まないときは、才能がベースメント状態で弱みになっていたり、自分のためだけに使っている未開発な状態であることがとても多いです。
詳しい解説は「ストレングスファインダーで自分の才能が上手く発揮されているかを確認する2つの基準」にまとめています。
ストレングスファインダーの診断結果の7つの活かし方
ストレングスファインダーは実は受講しただけでは本来の価値の10%も発揮できません。
ですがほとんどの人が診断しただけで満足してしまっているのが現状。
自分の「資質」が分かったら、その「資質」を「強み」にするために活かし方を学ぶ必要があるのです。
ここではストレングスファインダーの診断を受けた後に、活かし方を学ぶ方法をまとめて紹介します。
ストレングスファインダーの活かし方を学ぶ方法
それぞれ順番に説明していきます。
1.本を読んで資質の説明と活かし方を学ぶ
最も一般的なのが、ストレングスファインダーの解説本である「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」を読むこと。※旧版の本を買わないよう注意
ストレングスファインダーを受ける際にこの本を購入した方も多いでしょう。
以下の内容が各資質ごとにまとまっています。
- 資質の説明
- 各資質をTOP5に持っている人の体験談
- 資質を活かすための行動アイディア
- 資質を持っている人とうまく働く方法
一度読んだだけでは行動に落とし込むところまでは難しいので、自分のTOP5の「資質」に関しては何度も読み返すのがおすすめです。
また、自分の資質の説明だけを読んでいても「こんなの当たり前じゃん」と思ってしまう可能性があります。
それもそのはず、診断して分かる「資質」は無意識のうちに発揮して自分にとって当たり前になっているからこそ「資質」なのです。
自分の資質が他の人から見たら特別であることを確認するためには、自分の資質以外の解説も読み込んでみましょう。
自分の資質が特別であることが分かるはずです。
「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」は資質の基本的な説明と活かし方をまとめたものです。 資質をリーダーシップに活かす方法が学びたければ「さあ、リーダーの才能に目覚めよう」を読んでください。
2.Gallup Strengths Centerで強みのインサイトガイドを読む
「さあ、才能(じぶん)に目覚めよう」で紹介されている資質の解説はそれぞれの資質が単体で発揮されたときの説明ですよね。
しかし現実的には資質が単体で働くことは少なく、持っている各資質が複雑に絡み合って発揮されます。
同じ資質を持っている人でも組み合わせによって発揮され方が全く違うのです。
自分の資質が組み合わさって どう発揮されるかは「Gallup Strengths Center」にログインすることで読める「強みのインサイトガイド」で解説されています。
これは1700万人以上の強みのデータを所有しているギャラップ社が、それぞれ違うものを提供しているので他の人とは全く違う自分独自の資質の説明と活かし方を知ることができますよ。
詳しい見方については以下の記事で解説しています。
3.友人との会話を通じて資質の理解を深める
説明を読んで見たものの、まだ自分の資質が腑に落ちていない方も多いでしょう。
特に「戦略的思考力系」「実行力系」の資質を持っている方は納得しづらい傾向があります。
なぜなら、自分の頭の中を普段から他人と比較したりすることがないから。
外部に働きかける力の強い「影響力系」「人間関係構築力系」の資質は他人から指摘されることも多く気付きやすいのです。
自分の資質を理解するためには、友人とお互いの資質に関しての会話をするのが有効です。
以下のような内容を話して見ましょう。
- 資質シートを作って比較する
- 本を読みながら自分の資質について説明する
- 過去にうまくいった経験を資質を絡めて説明する
- 過去の失敗体験と資質を絡めて説明する
具体的な会話のマニュアルは以下のページにまとめてあります。
周りの友人との比較表を簡単に作るためのシートを「【無料配布】ストレングスファインダー資質比較シート」で配布しているので活用してください。
4.動画を見て各資質を人間と紐づけて理解する
各資質への理解を深めたいのであれば、ストレングスファインダーの開発元であるギャラップ社が提供している動画を利用するのかおすすめ。
以下のような日本語字幕付きの動画が34全資質分アップロードされています。
本の説明を読んだだけでは理解しづらい各資質ですが、それぞれの資質をトップに持っている人が具体例と共に説明してくれているのですんなりと理解することができます。
動画一覧は「Gallup Strengths Exploration」から。
5.講座に参加して生の情報を得る
さらに詳しく自分の資質の活かし方を学びたければ、講座に参加するのがおすすめ。
日本で受けることのできる講座では「ストレングス・ラボ」が毎月都内で開催しているものがあります。
自分とは全く強みが違う参加者が集まり、他の人との対比で自分を理解することができるので一気にストレングスファインダーへの理解が深まります。
ストレングスラボの開催している講座のレビューは「34資質を理解する、ストレングス基礎コースに参加してきたのでレビュー」でまとめてあります。
6.コーチングを受けて資質を才能にする方法を学ぶ
個別で自分の資質を強みにする方法を学ぶなら、ストレングスファインダーを活用したコーチングを受けるのがいいでしょう。
僕はコーチングを受けることで自分の強みが初めて腑に落ちました。多少お金はかかりますが本当におすすめです。
国内のコーチを探すのであればストレングスラボの「個別セッションを受けることが出来るコーチ一覧」で探すことができます。
僕が実際にコーチングを受けた経験は「ストレングスファインダーの活かし方を学ぶ。強み理解コーチングを受けてみた」に書いてあります。
7.5日間のコースを受講してコーチング資格を取得する
自分のストレングスファインダーの資質を活かすだけではなく、他人のコーチングができるくらいまで詳しくなりたい場合は、ストレングスファインダーの開発元ギャラップが提供しているコーチング資格取得コースに参加しましょう。
なんと90万円もかかりますが、ストレングスファインダーについて丸5日間みっちりと学ぶことができます。
詳しい資格の取得方法は以下の記事で解説しています。
ストレングスファインダーに関してよく聞かれる質問Q&A
Q.ストレングスファインダーの再診断はしてもいい?
A.ストレングスファインダーは性格診断ではないので、時間が経てば多少結果が変わることがあります。
今いる環境の中で頻繁に使っている資質があれば伸びることもあるでしょう。
複数回受けて見て結果が異なっている場合、どちらも共通して出てきた資質はナチュラルに持っているTOP資質です。
何度か受けている場合は、最新の診断結果が今現在の自分を表していると考えればOKです。
Q,ストレングスファインダーで適職はわかるのか?
A.職業ごとによく現れる資質はあります。
医者・看護師の場合、「回復志向」や「責任感」がTOPに出てくることが多いなど。
- 回復志向...何が問題なのかを突き詰めて解消することが得意な資質
- 責任感...自分でやると口にしたことは必ずやり遂げるという強いこだわりを持つ資質
しかし「回復志向」や「責任感」がないと医療従事者になれないかと言うと全くそうではありません。
「最上志向」を使って最高の技術を身につけようとする医者もいれば、「共感性」で患者の気持ちに寄り添うことが得意な看護師もいます。
自分がなりたい職業がある場合は「今持っている資質を仕事の中でどう活かせるか」考えて見ましょう。
Q,TOP5だけでなく34資質の順位を出した方がいいのでしょうか?
A.ストレングスファインダーでは追加で課金すれば全34資質の順位を見ることができます。
まずはTOP5の資質を十分に理解して、使いこなせるようになってから34資質の順位を出すのがおすすめです。
理由は2つ。
- いきなり34資質を見ると情報量が多くて理解するのが大変だから
- 最初から34資質を見ると自分に少ない下の方の資質に注目してしまうから
ぜひまずはTOP5の資質を理解することから初めて見てください。
34資質の出し方は以下にまとめてあります。
Q,Kindleでストレングスファインダーの本を読む方法はありますか?
A.あります。
なんども振り返って読むために、持ち歩きが楽なKindle版のダウンロードはとてもおすすめ。
Q,ストレングスファインダーを就職活動の自己分析に活かすことはできますか?
A.できます。
ストレングスファインダーを使って自己分析をすれば、ツールを使わずにする自己分析に比べてより深く自分を知ることができます。
詳しい方法は以下の記事を参考にしてください。
Q,ストレングスファインダーで出やすい資質、出にくいレアな資質はありますか?
A.ありますが、意識する必要はありません。
出やすさに関わらず、どの資質も同じように成功のために使えるものであることに注意をしてください。
以下の記事にまとめてあります。
ストレングスファインダーまとめ
ここまでストレングスファインダーについて解説してきましたが、いかがだったでしょうか?
より詳しく知りたい方は以下のストレングスファインダーの記事一覧から気になる記事を読んでみてくださいね。
ストレングスファインダーを活用して、自分の才能を磨いていきましょう!