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【目標設定の重要性】夢ではなく現実的な目標を定めよう
皆さん夢持ってますか?
それはプロサッカー選手ですか?お笑い芸人ですか?それとも美人の奥さん?
夢って言葉は最高に響きのいい言葉ですよね。夢だから叶わなくても持っていること自体が尊いというニュアンスがなんとなく含まれています。
本当にそうでしょうか?
この本のタイトルは「夢、死ね!」そんなこと言っていいの!?とドキッとするタイトル。
夢よりレベルを下げた目標を設定する
現状、「夢」と「目標」をはき違えすぎている言説が多すぎる。単なる「目標」が「夢」にインフレ化してしまった例も多々ある。夢は不要である。いや、「夢」を否定しているわけではなく、「夢」よりももう少し下のレベルに有る「目標」こそ重要だと言いたいのだ。
それを達成してこそ、上位概念であるべき「夢」にたどりつけるのだ。
仕事で目標を達成する
「ワーク・ライフ・バランス」などと言わずに、
とりあえずは仕事をがんばれ!
筆者は本書の最後でこう言っています。
仕事は
- 夢への第一歩
- 自己実現のための手段
などではなく
- お金を得るための活動
- 社会と接点を作るための活動
だと。
以前に取り上げた小浜逸郎のこんな言葉があります。
仮に、(そんなことはありえないが)すべての人が一生働かずに暮らせるような社会状態が永久的に実現されたとする。
そのときすべての人が働くことをやめてしまうだろうか。私にはどうもそう思えない。
マジョリティの人々は、やっぱり何らかの働く道すじや意味を見つけて働き続けるのではないかと思う。
人が働くことをやめないのは、たぶん働くことが、人がこの世界を自分になじませ、自分をこの世界になじませる一番てっとりばやい手立てだからである。
日々の起居のなかに働くリズムが呼吸のように入り込むことによって、私たちは世界や他者と全面的にではないにしても、融和し、その手触りを知り、そしてそれによって自分の生というものに節目のあるイメージを与えることが出来るのである。
(小浜逸郎『家族を考える30日』)
働くことによって社会との接点を作ることが出来る。だから若いうちはワーク・ライフ・バランスなどを考えずに働くのがいい。それがこの本の結論でした。
「夢、死ね!」と綺麗事を全て否定し、あまりに現実的な「社会と繋がる為の活動」という視点から働くことを教えてくれる超名本です。
綺麗事じゃない現実を若い人にしっかりと語ってあげられる大人はかっこいいです。
夢という響きは気持ちいいけれど、現実的に目標を達成していける、そんな人になろうと強く思わせてくれる本でした。
八木仁平