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他人と比べて自信をなくす「比較癖」の意外な治し方
年間200人が受講する、3か月・10STEPでやりたいこと探しを終わらせる自己理解プログラムを運営しています。
自己理解プログラムを卒業する人の中で一番多い声は、「やりたい事が見つかって良かった」というもの。
ですが、2番目に多いのは「自分に自信がついて他人と比較することがなくなりました」なんです。
今回は、他人と比べて自信を無くす「比較癖」の意外な治し方について説明したいと思います。
同じ内容をYouTube動画でも話しているので、動画がお好きな方は以下からどうぞ。何度も繰り返し見るのがおすすめです。
他人と比較しても自己否定しか生まれない
自分の欠点を他人と比較してしまい、自分のことを否定して何もやる気が起きなくなることはありませんか?
僕自身も、社交的で誰とでも仲良くなって、いつもみんなの輪の中心にいるような人に憧れていました。
なぜ自分はうまく友達が作れないんだろう?どうしたらあの人みたいになれるんだろう?と、ずっと他人と比較して悩んでいたのです。
僕が最初に出した結論は、「これは自分の努力不足だから、初対面の人と話しまくればなんとか治るはず」というもの。
そこでヒッチハイクを100回やってみましたが、人見知りは全く治らず「やっぱり自分はダメなんだ、社交的にはなれないんだ」と自己否定していました。
そんなふうに自分のことを認められずに、「自分を変えなきゃ」という自己否定の努力を頑張っている毎日でしたが、今は他人と比べることはほぼゼロになったんです。
他人と比較することに使ったエネルギーを自分の人生を良くする方向に使えているので、仕事もめちゃくちゃ順調で、売り上げも伸び続けています。
「諦めること」で比較癖を治してください
いきなり結論から説明します。
比較癖を治す意外な方法、それは「諦めること」です。
他人に憧れたり比較してしまうのは、諦められていないからです。
空を飛んでいる鳥と自分を比べて、「なんで自分は飛べないんだろう」と思うことはありますか? ないですよね?
それは、「自分は空を飛べない」と諦めているからです。
- 比較しない=「自分にはできない」と諦めている状態
- 比較する=「自分もできるかもしれない」と諦めていない状態
このようにまとめることができます。
あなたが他人と自分を比較してしまうのは、同じ生物である人間同士だからなのです。
ところが、同じ人間でも実は中身は魚と鳥くらい違っています。今読んでくださってるあなた自身と僕も全く違う人間です。
ですから、自分以外の誰かに憧れるというのは、そもそもおかしいことなんです。
違う人間に憧れて自分と比較してしまう。それは自分と空を飛ぶ鳥とを比較しているようなものなんです。
頑張らなくてもできる人には、どうやっても敵わない
以前の僕は、友だちがたくさんいる人に憧れていました。
社交性というものは頑張ってスキルとして身に付けるものだと思っていたので、自分も頑張れば社交的になれると考えていたんです。
飲み会に一生懸命参加して、どうやったら会話が盛り上がるのかな?仲良くなれるのかな?と試行錯誤していました。
ところが全く社交的になれませんし、むしろそういう場ではたくさんの社交的な人が人気者になってるから、その差に落ち込む一方でした。
そこで「どれだけ頑張ったとしても元々できている人には敵わない」ということがわかりました。
「諦める」と時間とエネルギーが生まれる
「自分は魚なのに、空を飛ぶ鳥に憧れていたんだ」ということに気付いた僕は、「これはもう変えられないな、絶対に無理だな」と諦めてしまったんです。
そんな諦めの結果、まず苦手だった4人以上の飲み会に行くことをやめました。
そのおかげで時間とエネルギーが生まれたので、それを得意なことに使い始めました。
僕は学ぶことが大好きなので新しいことを学びまくって、その情報を整理してブログやYouTubeで人に伝えるという、自分の得意なことに集中しました。
そうしたら驚くべきことに、めちゃくちゃ成果が出たんです。
苦手なことを他人と比べて克服しようとしていた大学1年生の時、僕はコンビニのバイトをクビなりました。
ところが、自分にできることを活かそうと決めた大学3〜4年生の時点では、ブログで月売上100万円稼げるレベルになっていました。
そして卒業後に独立し、今は自己理解の専門会社を経営しています。
諦めることで、自分のやりたいことにフォーカスできる
なぜこのように上手くいくようになったかというと、
- できないことを諦めた
- 人と比べることがなくなった
- 自分のできることに集中するようになったので成果が出るようになった
この流れができたからなのです。
比較癖を治したいなら、諦めるというアクションが必要です。
頑張らないと決める。そして自分のできることを伸ばすと決意することがとても大事です。
人に憧れたり比較してしまうのは、「諦められていないので自分にもできるかもしれないと思っている」からなんです。
諦めること=悪いことではない!
このように「諦めましょう!」と言うと、よく「諦めるのって悪いことじゃないんですか?」という質問がくるんですが、それについて説明していきます。
諦められてない状態では、自分のエネルギーがいろんな方向に向いてしまっています。このようにエネルギーが分散している状態では成果があまり出ません。
しかし、「これはやらない、これもやらない」と決めると迷いがなくなります。
「自分の強みを活かそう」と決意できるようになるので、エネルギーが集中して成果が出るようになります。
これは悪いことでもなんでもありません。成果を出したい、もっと楽しく生きたいと思うのなら当然の戦略になってきます。
ですから、今後は積極的に諦めていってください。
諦めれば諦めるほど選択肢が狭まって自分のエネルギーが集中されるので、諦めるのは全然悪いことではありません。
「いい努力」「悪い努力」が存在する
また、「他人と比べることをやめるためには、努力して成長していくしかないんじゃないの?」という質問がくることもあります。
もちろん、努力して日々成長して自分を磨いていくことはめちゃくちゃ大事です。僕自身も毎日のように成長したいと思っています。
しかし努力には「良い努力」と「悪い努力」の2種類あります。
「悪い努力」とは自分を変えようとする努力のこと。
社交的ではない自分が社交的にならなきゃと言って自分を変える。これは成果につながらず、自己否定につながる悪い努力なんです。
皆さんには自分を活かす「良い努力」をしてほしいです。
自分を認めた上で、本来持っているものをもっと伸ばすためのポジティブな努力をしていきましょう。
自分を活かす努力は報われる
自分を変える(悪い)努力というのは、はっきり言って報われません。
なぜなら、努力して変えた先にはそれを最初からできる人が存在してるからです。
誰かが仕事を頼む時には、もともと持っている自分の才能を磨いている人に頼むはずです。
ですから、あなたがある程度できるようになったからといって、それは成果につながらないんです。
しかし、自分を活かす努力は報われます。
もともとできることをもっとできるようになれば、それは「強み」になっていくし、それによって社会に貢献できるので、非常に報われやすくなります。
それを証明する実験があるのでご紹介します。
自分の特性を磨く「良い努力」の例
速読の授業を3年間、2つのグループに提供したという実験です。
- 1分間に90文字読めるグループ
- 1分間に350文字を読める、もともと速読が得意なグループ
両者に3年間同じ授業を施した結果、最初のグループは150文字読めるようになりました。
つまり約2倍ですから、結構伸びているわけです。
では、もともと350文字読めたグループは3年後、何文字読めるようになったでしょうか?
なんと、2,900文字読めるようになりました。
このことから分かるように、できないことを頑張って伸ばすよりも、もともとできることに時間を使って伸ばしていった方が圧倒的に成果につながるのです。
できないことを頑張ったグループは2倍にもならなかったのに対して、もともとできることを努力してさらに伸ばしたグループは8倍の成果を出すことができています。
あなたもぜひ、自分がもともとできていることを磨く「いい努力」をしてください。
他人と比較して自分を変えようとする「悪い努力」は、もうやめにしましょう。
「明らか」になると「諦め」がつく
自分のできないことを諦めるためには、具体的にどうすればいいのかを説明します。
そのヒントとして、「諦める」という言葉の意味を考えてみましょう。
「諦め」という言葉の定義を辞書で調べてみると、「いろんな観察をまとめて真相をはっきりさせること」と出てきます。
実際に、日本語の「諦める」と「明らか」は語源が同じと言われていて、「物事の真実の姿を明らかにすることで、やっと諦められる」というニュアンスが含まれています。
自分にできないこと苦手なことが明らかになると、それに諦めがつくということですね。
諦めるために、自分にできないことを明らかにしましょう。
苦手を明らかにして諦める、2つの方法
できないことを明らかにするためには2つの方法があります。
- 自分の上手くいかなかった経験を思い出す
- 周りの人に聞いてみる
ぜひこの二つをやってみてください。
1.うまくいかなかった経験を思い出す
- ヒッチハイクが全然上手くできなかった
- 4人以上の飲み会がダメだ
- 大学でも全然友だちできなかった
以上のことから、僕は「浅い話をすることが苦手」と読み取れます。
多人数で世間話などの浅い話をキャッチボールする時間というのは僕にとって耐え難くて、全然上手く話せないんです。
ですから僕はこれを諦めています。そういう場で上手く話をできる人はすごいなとは思いますが、憧れることはありません。
その代わり、1対1で深いコミュニケーションを築いていこうと決めています。
これが1つ目の諦める方法です。
あなたの上手くいかなかった経験から、自分ができないことを考えてみてください。
2.周りの人に聞いてみる
自分の事を客観視して自己理解するのはすごく難しいんです。
服屋に行った時には鏡の前で立って試着してみて、これ似合ってるのかなと確認し、似合っていなければ買うのをやめると思います。
苦手なことも一緒で、服を試着する時の鏡のように、周りの人に聞いてみるのがおすすめです。
「自分はこれちょっと苦手だと思うんだけど、○○から見てどう思う?めっちゃ苦手かな?諦めた方がいいかな?」とに聞いてみてください。
信頼関係のある人なら、その人が鏡になってアドバイスをくれると思います。仲の良い友だちや親に相談してみるのが良いと思います。
特に2つ目の方が効果が高いので、どちらかしかできないという場合はこちらをやってみてください。
2つの方法で自分の苦手を明らかにし、諦めて比較癖を治しましょう。
諦めることによってエネルギーを集中できる
- 他人と比べてしまうのは諦めが足りないから
- できないことは諦め、できることに集中すると成果が出る
- 努力には「悪い努力」と「いい努力」がある
- いい努力をするために、自分のできないことを諦める
- 「諦める」ためには「明らか」にすることが必要
- 明らかにするためには、失敗経験を思い出したり、周りの人に聞いてみることが有効
あなたが諦められていなくてエネルギーが分散してる状態から、諦めることによってエネルギーが集中して成果が出る状態になっていただきたいと思っています。
ぜひ実践して自分の比較癖を治してみてください。
そして今回は紹介できませんでしたが、比較癖を直す根本的な方法として、そもそも比較しようがないぐらい自分らしい生き方を見つけるという方法もあります。
これは「好きなこと」「得意なこと」「大事なこと」の3つが重なるところが「本当にやりたいこと」「自分らしい生き方」だという考え方です。
詳しくは、「やりたい仕事が見つからない人が、必ず最初に読むべき記事」で解説しているので、根本的に自分の比較癖を治したい、唯一無二の存在になりたいという方はそちらも読んでみてください。