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大学でクズな恋愛をした結果、元カレの親友が運命の人に昇格した話
はじめまして!「ドイツ発 雨宮の迷走ニュース」というブログを書いている、雨宮です。
ドイツ在住のフリーランスライターです。
わたしは、大学4年の6月、ちょうど3年前に、とあるドイツ人と付き合いました。
今となっては、彼と結婚を考えるまでに……。そんなドイツ人との恋愛模様を、詳細に書いちゃおうと思います!
わたしのクズな恋愛遍歴
そのアツい恋愛の前史を、さらっと紹介します。
ぜんぜん自慢できませんが、いままでの恋愛は、まぁまぁクズな展開が多かったです。押されてふわーっと流されて……という恋愛をしていましたから、名前がなんとなくしか思い出せない元彼なんかもいます。
クズです。
「こんなんじゃダメだなぁ」と思いつつも、ふわーっとし続ける生活。もはや黒歴史です。誰にでもそういう時期、
あるよね!?
さて、そんなわたしは、大学3年生の9月3日、交換留学生としてデュッセルドルフ空港にいました。
で、クズな恋愛遍歴を持つわたしは、留学3日目に金髪碧眼のイケメン彼氏をゲット。当時は男性にノーガードの頭からっぽ系の女子でしたから、イケメンドイツ人にまんまと引っかかった感じです。
さすがのわたしにとっても、想定外の展開でした。
そしてさらにクズなのが、いまわたしは、その金髪碧眼のイケメンの親友と付き合っていることです。
ざっくり言うと、元彼の親友と付き合ってます。
ただのちょろい日本人だった留学始めたて
留学3日目で付き合いはじめた金髪碧眼のイケメン彼氏には、10年来の親友であるルーカスという友達がいました。
イケメン彼氏とルーカスは、ホモなのかと疑われるレベルで仲が良かったので、自然と3人で遊ぶように。
▼当時は、こんな感じの関係です。
そのときのわたしは、「だれもがうらやむイケメンドイツ人が彼氏」ってことでウハウハでした。
さわやかな笑みに射抜かれちゃったんですね。
女の子はだれでも、金髪碧眼にあこがれるものだし!
留学3日目で付き合い、3ヶ月で破局
ですが結局、文化のちがいや言葉の壁を乗り越えられず、留学6ヶ月目の3月にあっさり破局。
ドイツで調子にのってよく知らない人と付き合っちゃって、いろいろとつらいこともありました。
ドイツで、ドイツ人と外国人である自分が付き合うことのむずかしさも痛感しました。そして、「ドイツにいるんだから、ドイツ人の俺が正しい」と連呼されたおかげで、ドイツ人の男性自体にマイナスの印象を持つことに。
そんなこともあって、
「ドイツ人とは、もう絶対付き合わない!」と心に決めました。
付き合っていたときはわたしと彼と親友であるルーカスの3人で会っていたのですが、破局したことで3人で会うことは減り、
元彼+ルーカス、ルーカス+わたし、という感じで、別々に会うように。
帰国2ヶ月前にルーカスから突然の告白
その金髪碧眼のイケメンと別れてから2ヶ月経った5月、わたしとルーカスは毎日のように会っていて、2人で宅飲みしたり、買い物に行ったりと、仲良しでした。
元彼と別れても短期間で立ち直れたのは、ルーカスのおかげでした。最高の友達だと思っていました。
5月末のある日までは。
大学で偶然会って、いつものように話していました。そして唐突に、付き合ってほしいといわれたんです。
前フリとかもなにもなく、本当に突然。
「元彼の親友って立場だから言わなかったけど、もうすぐ帰国だと思ったら言っておきたかった」とのこと。
またドイツ人と付き合うのか……?
ルーカスは、わたしにとって最高の友達だと思っていたので、「考えさせて欲しい」と返事を保留にしてもらいました。
帰国まであと2ヶ月ちょっと。
ドイツ人とはもう付き合いたくない。
ルーカスは最高の友達で、元彼の親友。付き合っても2ヵ月後帰国。まだ21歳で、これからもたくさんの人に出会う。
「あえてドイツ人と付き合わなくてもいいだろう。」
告白された時は、そういう気持ちの方が強かったんです。
ぶっちゃけちゃうと、わざわざドイツ人と付き合って遠距離……とか面倒くさかったんですよね。
いい友達のままでいーじゃん、と思っていました。
友達だと思ってる人を、いきなり異性として意識するのはなかなかむずかしいものです。
そして保留にして数日経ったとき、いつも勉強しているカフェで、ルーカスとばったり遭遇。向こうは元彼(金髪碧眼)と一緒。わたしは一人。
いつもなら一緒に勉強するんですが、さすがに気まずい。
が、なにも知らない元彼が「こっちおいでよ」と言ったので、合流して3人で勉強することに。
気まずい。
酷い元カレ、わたしを守ってくれるルーカス
が、気まずさがふっとぶ出来事が起こりました。
わたしはドイツ語の筆記試験のために作文を書いていたんですが、その作文の導入部分がうまくいかずに2人に相談しました。
そのときの元彼(金髪碧眼)の塩対応っぷりがすごかったです。
「そんなの小学生でもできるのに、なんでできないの?」
「日本でも学校で習うでしょ? 学校で勉強しなかったの?」
と畳み掛けてくる。
テスト前でナーバスになっていた上、この前まで付き合っていた人にそう言われて、おもわず号泣。
「え、なんで泣くの? だってこんなの誰でもできるじゃん」と煽ってくる元彼。
ふだんなら、「そこまで言わなくてもいいだろ」とたしなめてくれるルーカスですが、その日はちがいました。
「できないことやれって言ってもしょうがないだろ!? わざわざそんなこと言わなくても、教えてやればいいじゃん。お前だって日本語で同じ内容書けないだろーが」と怒ってくれたんです。
自分のために怒ってくれたルーカスに、好感度が爆上がり。
まじめな話をするタイプじゃないのに、わざわざ親友である元彼に言ってくれたんですね。そしてその後、毎日わたしに作文の書き方を教えて、添削してくれました。
いいヤツだって知ってたけど、頼りになるなぁ、がプラスされて、はじめてルーカスにときめいた瞬間でした。
その後、男友達と会うことにヤキモチを妬かれたり、酔っ払ったわたしを担いでくれたりと、なんだか友達以上じゃない!? と思ってドギマギ。
「なんかいつもとちがうね!?」と言ったら、「好きなんだから当然だろ」と言われました。
ちょろいわたしは、その一言でノックダウン。
言い回し古いのは許して。
友達から恋人、そして国際遠距離へ
告白されてから1週間後、友達の誕生日パーティーの前に、2人で会いました。
「付き合ってくれ」と言うのははずかしかったので、2人の似顔絵にハートマークを描いて伝えました。
客観的に見るとすごく気持ち悪いですね。恥ずかしいです。
6月7日だったので、もう付き合って3年が経ちます。
関係図がこれから
↓こうなりました
図にしてみると、なんかすごいですね。相変わらずクズな恋愛遍歴です。
これでやっと腰を落ち着けて、めでたしめでたし……と思っていたんですが、そうはなりませんでした。
遠距離恋愛する?別れる?
帰国まであと2ヶ月。
帰国したら、ドイツと日本の遠距離です。
まわりには、帰国するときに別れるカップルも。
付き合ったばかりの彼氏に、「遠距離する? 別れる?」と聞くのも微妙。お互い、その話題に触れないようにしていました。
そして7月最後の週。ルーカスの誕生日であり、わたしの帰国2週間前。1週間、ギリシャの島にバカンスに行きました。
わたしはルーカスの誕生日に時計と手紙を送り、なぜかルーカスからもプレゼントをもらいました。
びっくりしつつあけてみると、そこにはなんと指輪が! しかもこんなデザイン!
思わず、「え、わたしと結婚したいの?」と困惑。
こんなデザインならそう思っちゃいません!?
相手も困惑しつつ、
ルーカス「え、そのつもりでわたしたわけじゃないけど、え、うん、まぁ、結婚したい」
わたし「え、マジで?」
ルーカス「マジじゃなかったら帰国直前に付き合わないでしょ」
わたし「遠距離するの?」
ルーカス「1年くらい余裕」
という話に。
ところどころ、ルーカスはかっこいいことを言うんですよね~。お互い遠距離の覚悟をしました。
その2週間後、わたしは日本に帰国。大学4年の夏休みでした。
大号泣で帰国したにも関わらず、遠距離はびっくりするほど問題なく進み、わたしは単位もとって卒論も書いてと順風満帆。
ドイツで再会……のはずが!?
大学を卒業して、半年働いて、2014年9月にふたたび渡独。1年の遠距離を経て、ルーカスと再会しました。
ところが、ここからの流れがなかなか最悪でした。
仕事が見つからず、失意のどん底に陥り、ヒステリックに。
遠距離が終わったらうまくいくと思ってたのに、遠距離の方がうまくいってた、なんてことになってしまいました。
職探ししていた暗黒のワーホリ期間を経て、ドイツの大学に入学。そこでも外国人差別に心が折れ、引きこもりに。
ですが挫折の中で将来について考えて、ライターという仕事をしたい、という目標が見つかりました。怪我の功名ですかね。
現在、フリーランスでブログを書きつつ、ライターとしてがんばっています!
ワーホリ中自分を見失っていたときも、大学でつらいことばっかりだったときも、ルーカスはいつもそばにいてくれました。
フリーライターになる、と言ったときも、「うん、絶対大丈夫」と即答。
ライター収入だけじゃたくさんは稼げないかも、といったら、「俺が稼げばいい」と言ってくれました。
なにこの出来男。
運命の人……なのかも?
5年前、クズだったわたしは、「わたしを本当に好きになってくれる人なんていない。結婚なんて絶対ムリ」だと思っていました。
ですが元彼の親友という立場だったルーカスと、3年続いています。
1年間遠距離で、2年間一緒に住んでいます。びっくりですね。
ルーカスは暑気あたりでベッドで寝込んでいるわたしに冷水をあびせ、「ベッドは乾くから気にしないで!」と言ったり、
温泉に行ったことを報告したら、「いいなぁ。俺も泳ぎたい」って返してくるような適当な人間です。
でもわたしがクラブで男の人に腕をつかまれているとき、「俺の彼女になにしてんの?」と颯爽と登場してくれたり、
彼の誕生日にギリシャの海で溺れたわたしを看病してくれたり、と優しいヤツです。
わたしがダメすぎるのもあるけど……。
元彼の親友で日本語が話せない、ドイツ人の彼。
男を見る目がなくて、かまってほしがりでちょっと面倒くさいわたし。
そう考えたら、本来付き合って、一緒に住んで、結婚……なんて、全然想像できませんよね。
それでもわたしは彼を見つけて、彼はわたしを見つけてくれました。元彼には感謝です。
柄でもないけど、実は心の中で、ルーカスは運命の人なんじゃないかなーってひっそりと思ってます。
……まだ両親に結婚の話などは1ミリもしていないので、ちょっとびびりながら書いてみました。
過去の恋愛がちょっとクズでも、いい男に出会えるって話。