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行動できないことが悪いんじゃなくて、決断できないことが問題。八木仁平インタビュー
「何で僕は、あの人みたいにすぐ行動できないんだろう…」
あなたは今、こんな風に悩んでいませんか?
私も、少し前まで同じように悩んでいました。
「ブログ、プログラミング、英会話、海外留学、ワーホリetc…」
色々な選択肢がある中で、自分が何をやりたいかわからなかったし、実際に行動ができない自分に劣等感を感じてさえいました。
でも実は、「行動できない」ことには理由があったんです。
今回、自己理解専門家の八木仁平にインタビューする中で、その理由が明確になりました。
「行動ができない」と悩んでいる人、苦しんでいる人、劣等感を感じている1人でも多くの人に、届きますように。
「行動できないことが問題なんじゃない、決断できないことが問題なんだ」
情報過多の現代。選択基準がないから行動できない
最近、色んな人が「とにかく行動に価値がある」みたいなことを言ってるんだけど、そのせいで「行動できないことに対して苦しんでいる人」がすごく増えているうように思います。
そもそも行動の前には「行動する」っていう決断が必要。
行動ができなくて苦しんでいる人がなぜ動けないかって言うと、「行動する」っていう決断ができていないからなんです。
例えばお昼ごはんを食べるときも、食べる前に「今日はこれを食べよう」って決断しますよね。
「昨日の晩ごはんはハンバーグだったから、今日のお昼はカレーにしよう」みたいな感じで、何かしら自分の中に「選択基準」がないと選ぶことができません。
選択基準がない中でお昼ごはんを選べって言われても、選ぶのに時間がかかってしまいます。
選択に関するこんな研究事例があります。
お店にジュースが4種類だけ並んでいる場合と24種類並んでいる場合、どちらの方が売上がいいかを比較した研究で、結果、4種類のジュースだけ並んでいる方が売上が良かったそうです。
この研究結果には理由があります。
それは、種類が多ければ多いほど、人間は「選択しない」という選択をする=結局、何も買わないからなんです。
人間がすぐに決断できる数は、3種類ぐらいと言われています。
だから、何かを選ぶときはできる限り種類を減らした方がいいと考えられています。
しかし、現代では選択肢を減らすことは難しいと思います。
なぜ難しいかと言うと、生活しているだけでいろいろな情報が自然と流れ込んでくるから。
SNSを見ていても電車に乗っていても、「これやった方がいい」「あれやった方がいい」など、色々な情報が自然と入ってくる状態になっています。
これを人生の決断(行動する)に当てはめてみると、ほとんどの人が常に24種類のジュースを目の前に並べている状態なんです。
行動するための選択基準が自分自身にないことが問題
選択肢が世の中にあふれている状態でどうすれば行動できるかと言うと、「自分はコレが好きだ」という明確な選択基準を持つこと。
さっきのジュースの話を例にすると、例えば「自分はみかんが大好きだ」という基準があれば、24種類のジュースが目の前にあっても「オレンジジュース!」って即決できますよね。
自分の中に「好き」の基準があるから、オレンジジュースを買うという行動がすぐにできます。
行動ができない人は、自分の中に「みかんが好き」というような明確な基準がありません。
行動できないこと自体が悪いんじゃなくて、行動するための選択基準が自分の中にない、選択基準が明確になっていないことが問題なんです。
行動できない人は、「行動をしない」って言う選択をしていて、目の前にある選択肢の中から選択をしていないだけなんですよね。
だから、よく「行動しなきゃ」って聞くんですけど、僕自身それはちょっと違うなと思っていて。
それよりも「決断しなきゃ」の方が、正しいと思います。
自分は何が大事でどう生きたいんだろうっていう、自分の中の基準をまず明確にする。
そうすれば、自然と選択肢を絞れるようになっていきます。
自分にとって何が良い選択肢かを明確にする
自分の中に選択基準をもって決断できるようになるためには、自分にとって「何が良い選択肢か」ということを明確にする必要があります。
何が良い選択肢かっていうのは人それぞれ全く違うから、それを明確にすること。
そのためには、自分と向き合って自分のことを知る必要があるんです。
自分は人生において何を大事にして生きているんだろう?というのを、優先順位をつけて並べることができたら良いと思います。
これよりもこれが大事、これよりもこれが大事、みたいな感じで。
決断で面白いのが、ディズニーランド。
ディズニーランドにも、明確な「4つの決断基準」があります。
ディズニーランドの判断基準も「ディズニーらしいかどうか?」なんだって。
そのディズニーランドらしさは4つの言葉で定義されている。
優先順位の高い順。
1.安全
2.礼儀正しさ
3.ショー
4.効率細かい具体的なルールがなくても、このらしさがあれば迷わない。
出典 : https://t.co/J6x5cQIpaf pic.twitter.com/0IGpsLhIwf
— 八木仁平 / 自己理解の専門家 (@yagijimpei) January 10, 2019
上から順番に大事だと言われているので、ディズニーランドの中では安全がいちばん大事。
自分たちの決断基準は「安全をいちばん大事にする」ということが明確になっています。
そうすれば、何かトラブルが起きた時に「まずは安全だ、パレードを中止して安全にこだわらないといけない」という判断ができます。
よく、これを「ディズニーらしさ」と表しますが、ディズニーらしさが分かっているからこそ一貫性のあるテーマパークを作ることができて人に感動を与えることができます。
だから自分の場合も、「自分らしさ」を明確にしておくことですぐに行動できるようになります。
自分らしさの深堀方法
自分らしさを言語化するいちばん簡単な方法としては、これまでの経験で自分が充実感を感じた時のことを思い出してみること。
その時の気持ちを思い出して、「あのときって何で充実感があったんだろう」「なぜ?」を自分に問いかけてみる。
僕の場合、最近だとリアル脱出ゲーム熱中してます。
時間制限があること、脱出成功か失敗かが明確で、勝ちか負けかがわかりやすいというのも熱中しているポイントです。
僕の中で大事にしていることが「熱中、好奇心、本音」の3つ。
脱出ゲームは3つのうち「熱中・好奇心」を満たしてくれているからハマっているんだと思います。
(脱出ゲームにハマっている理由)
- 熱中:60分間という時間制限があるから熱中できる
- 好奇心(ワクワク感):どうやって脱出できるかを考える
「WHY?」「なぜ?」を自分に問いかけてみると、充実感を感じていた理由が明確になります。
仕事を選ぶときも、「基準」があればすんなり選べる
例えば転職を考えていて、「次の仕事どうしよう…」「自分はこれから何をやっていこう…」と悩んでいる場合。
その時に大切なのは、「自分が大事にしていること」プラス「自分が好きなこと」「自分が得意なやりかた」を知ること。
好きなこと、得意なやり方、大事にしにしていること(価値観)。
この3つがわかって、初めて「自分ってこんな働き方を求めてたんだ」ということがわかります。
「自分が何を大事にしているか」がないと、無数にある職業や会社の選択肢の中から選べないし、動けないんですよね。
好きなことを得意なやり方で、大事にしている生き方を満たしつつやっていくっていうのが、いちばん自分が満足いく仕事の形です。
この3つがハマったら、「あー、これ自分らしいな」という働き方になります。
例えば僕でいうと、好きなことっていうのは心理学だったり自己理解だったり。
得意なことは、好きなことを説得力がある形で、わかりやすい形で伝えるって言うこと。
大事にしている価値観は、1つあげると「自由」。
八木仁平の仕事の場合
好きなこと:心理学、自己理解
得意なこと:好きなことを説得力がある形で、わかりやすい形で伝える
大事にしていること:自由
僕だったら、自己理解をわかりやすく説明する、でも自由が大事だから、場所や時間にとらわれないっていうのがすごく大事で。
だから今、動画で学べる自己理解のオンラインプログラムを作ってます。
自己理解は、できる限り早いうちにした方がいい
これは僕の個人的な想いですが、自己理解をやるならできるだけ早くやったほうがいいと思います。
僕自身、年齢を重ねた方のコーチング(1対1で話を聞きながら本質を探す)をする機会もあるんですが、年齢を重ねた分だけ自分らしさがわからなくなっているなという印象です。
なぜ、年齢を重ねると自分の本心がわからなくなっていくかというと、自分らしさの逆に「社会に求められる役割」というものがあるからです。
「社会に求められる役割」は、人間が社会に適応していく上で必要なこと。
本当の自分らしさの外側に「社会に求められる役割」が積み重なって、どんどん自分らしさがわからなくなってしまいます。
自分らしさがお饅頭のあんこだとしたら、年齢を重ねるとあんこの周りの白い皮(社会に求められる役割)がどんどん積み重なっていくイメージ。
年齢を重ねるほど「白い皮(社会に求められる役割)」が分厚くなってしまっていて、「あんこ(自分らしさ)」にたどり着くのが、大変になっていくということを、僕自身コーチングやっていてすごく思うんです。
年齢を重ねるほど、考え方が固まってしまう。
「自分はこうだから」という思いが、自分らしさよりも出てきちゃうんですよね。
だから、自分らしさは二の次にして、今までやってきたこと(社会に求められる役割)をただ続けている姿を見ていると、すごくもったいなくなります。
できるなら、20代のうちに自己理解してもらいたいなと思います。
「これが自分のやりたい生き方だ」を見つけて納得できるプログラム
今作っているプログラムのコンセプトは、「自分らしい働き方でお金を稼ぐ」。
具体的には、90日間のオンラインプログラムで自己理解を徹底的に深めるというプログラム。
第1部が「自分らしさを明確にする」。
好きなこと、得意なこと、大事にしてる生き方を明確にする。
第2部が、「自分らしさをどうやって社会の中でお金に変えていくかを実践していく」。
自分らしさだけを見つけても、ダメなんです。
自分らしさだけを見つけても、行動に移せないと意味がない。
「私、これ好きだけどどうやって仕事にしていいかわからない…」とか。
自分の勝ちパターン(成功パターン)だけを見つけても、勝ちパターンを使わないと意味ない。
その使い方まで、このプログラムでは落とし込めるようになっています。
「自分らしい働き方でお金を稼ぐ」90日間のオンライン講座
1部:自分らしさを明確にする
2部:自分らしさをどうやって社会の中でお金に変えていくかを実践していく
100人いたら100通りの生き方が、そこには存在します。
だからこそ、動画を見る、ワークを自分でやってみるだけではカバーできない部分があるので、プログラムを受けてくれた方には、僕自身が3回のコーチングを実施します。
大事にしたいのは、最後に「あ、これだ」 という納得感。
コーチングの中で1対1で話しながら「あ、これだね」と、1人1人が納得できる形まで落とし込みます。
「これが自分のやりたい生き方だ」っていう納得感を感じてもらえるところまで、しっかり落とし込みます。
自己理解の全体像を学び、実現するところまでが重要
他のプログラムや教材との差別化としてひとつあるのが、心理学的根拠に基づいてるってこと。
今回のオンラインプログラムは、いろいろな心理学の研究から引っ張ってきて、それを僕自身が組み合わせて作ったプログラムになっています。
ベースはアメリカの「ポジティブ心理学」。
あともうひとつは、自己理解の全体像が学べるところ。
このプログラムでは、好きなこと、得意なこと、大事にしている3つのことを見つけてもらいます。
世の中にあるほとんどのセミナーや講座、ワークショップでは、どれか1つを見つけるものしかありません。
好きなことの見つけ方、自分の人生の軸の見つけ方、価値観・大事にしていることの見つけ方、強みの見つけ方とか、才能の見つけ方…というところにフォーカスをしているんだけど、仕事を選ぶっていうところになるとひとつだと足りません。
もちろん、ひとつだけを明確にするでも意味はありますが。
好きなことだけわかっても、価値観が満たされていなかったらダメ出し、得意なやり方が満たされてなかったらダメ。
どれかひとつでも欠けていると、不満を感じてしまうから。
そうすると「何でつまんないんだろう…」「この仕事好きじゃないのかな」と思い始めてしまいます。
つまらないと感じる理由が自分のスキルの問題なら、すぐに変えることができます。
でも、価値観が合わない…という問題だったら変えるのはすごく難しい。
このプログラムでは、好きなこと、得意なこと、大事にしている生き方が明確になるので、3つのどの部分が満たされていないかが分かるようになります。
色々な講座・ワークショップ・セミナーがありますが、ほとんどは「やりたいことを実現するために、才能・強みを使ってくださいね」 で終わってしまうんです。
これはこれですごく大事なんですが、「じゃあ、自分がやりたい事ってどうやって見つけるんですか?」というところまでカバーしているものはなくて。
今回僕が作ったプログラムでは、自分がどうやって好きなことを見つけてどう仕事にしていくかというところから、自分なりの得意なやり方でどうやって進めていくかというところを入れています。
「これが自分のやりたい生き方だ」という確信を得ることができて、それを現実にどう落とし込んでいくか。
これは自己理解をやった後に、自己理解を実現していく重要なところ。
どうやって目標を立ててどうやって行動していくかろいうところを、最後に入れてます。
自分の人生に没頭できる人を増やしたい
やっぱりこの仕事を通じて、ゲームに没頭するような感じで、自分の人生に没頭できる人を増やしたいなと思います。
魔王を倒すぞっていう目的に向かって、自分のレベル上げをがんばっていって、いっしょに戦う仲間を見つけて…みたいな、そんな風に自分の人生を歩める人が増えたらいいなっていうのを、すごく思っています。
そのために、自己理解全部のせのプログラムと言いますか、必要なことを全部詰め込んだプログラムを作りました。
今回の僕の言葉が少しでも響いた方には、ぜひオンライン講座を受けていただきたいと思います。
後悔はないと思います。
インタビュー/編集/写真:せらなつこ